• らーめん(880円)

  • 2022年5月13日(金)

    昨夜は仕事を終えてから飛行機に乗る前にこちらの店を訪問です。

    18時20分に到着すると、店内には先客が僅か2名のみの状況です。

    ただ、国際線ターミナルも若干客足を戻していて、私の到着直後にも来客が4名ほど続いていました。

    先ずは「らーめん」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事4分ほどでラーメンが到着です。

    仄かに濁ったスープは茶褐色に染まっていて、微かに縮れた中細麺の上にはチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、至って穏やかな醤油の風味や塩味と共に、乾物魚介を主体とした出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は鶏や豚の動物系に乾物魚介や昆布と思われるものの、自ら味わう限りでは魚介節の酸味が味わいの大半を占めている印象です。

    従来も魚介節の酸味が軸となってはいたものの、今回のスープは今までにも増して一段と魚介寄りに振り切れている様な気がします。

    そして、動物の油分やコラーゲンが少なく控えられている事から、濁ったスープである割には粘度が極めて低めに留められています。

    一方、醤油の風味や塩味も穏やかに纏められてはいるものの、今回のスープでは従来よりも塩味の輪郭が幾分明確に保たれています。

    以前は味が些かボヤけている様に感じたものの、今回は塩味や魚介節の酸味が若干増した事から味わいに適度なメリハリを感じます。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると軽微なコシと共に仄かな小麦の風味を感じます。

    そして、縮れた中細麺にはスープが薄らと絡み込み、小麦の甘味と仄かな魚介節の酸味が重なる事で味わいに巧妙な奥行きを生み出します。

    次にチャーシューを食べてみると、豚バラ肉の煮豚が若干厚めに切られていて、尚且つ直火で炙られる事で微かに焦げ目が施されています。

    肉質はパサ付く事なく潤いを保っていて、噛み締めると焼けた肉質の香ばしい風味と共に赤身の旨味や脂身の甘味が舌に存分に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、至って従来通りの設計ではあるものの、塩味と酸味が若干増した事で突如好みの味わいに近付いた様な気がします。

    これが意図的な改良か単なる味のブレかは分からないものの、ブレでない事を祈りつつ羽田を利用する際には再び訪れてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。