• 淡麗塩らうめん(1500円)

  • 2023年5月7日(日)

    本日はBASEで事前に予約した上で約8ヶ月半振りにこちらの店を訪問です。

    こちらは元バイトAKBの「梅澤愛優香」氏が営む「絹ごし麺」をウリにした店です。

    定刻の35分前に到着し、入店を待つ間に「淡麗塩らうめん」と「ハイボール」を注文しました。

    そして、概ね定刻通りに店内に案内され、着席してから5分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透明なスープには鶏油と刻みネギが浮いていて、細麺の上にはチャーシュー、ツクネ、メンマ、白髪ネギ、柚子皮の破片が乗っています。

    そして、海苔はスープに触れて湿気らない様に、敢えて別の小皿に分ける形で提供されています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかでいて丸みを帯びた塩味と共に、豊潤でいて雑味を一切伴わない出汁の旨味が口の中に広がります。

    出汁は鶏や豚の動物系との事ですが、鶏が前面に出ながらも豚が背後で厚みを与えている印象です。

    ただ、出汁は濃過ぎる事なく素材のピュアな旨味を帯びていて、そこに純度の高い鶏油が加わる事で澄み切ったコクが与えられています。

    また、スープからは乾物と思しき極微かな風味を感じると共に、それらが動物出汁の根底で密かに奥行きを構築している様な気がします。

    尚、それらの風味は塩ダレ由来と思われると共に、中身は魚介節や昆布に貝柱である様な気がします。

    ただ、風味が極めて微かである事から、私の稚拙な舌では到底正しく判別する事は出来ず終いでした(涙)

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの細麺が柔らかめに茹でられていて、滑らかな食感や緩やかなコシと共に仄かな小麦の風味を感じます。

    そして、細麺にはスープのみならず鶏油が存分に絡み込み、小麦の甘味と鶏油のコクが重なる事で味わいに豊潤な膨らみが生み出されます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚バラ肉のロール煮豚は幾分薄めに切られていて、皮付き鶏腿肉はブロック状に切り分けられています。

    豚バラ肉は赤身に柔らかな弾力を保っていて、尚且つ味付けが控えめである事から肉質の旨味や脂身の甘味が舌に極めて鮮明に伝わります。

    一方、鶏腿肉は靭やかな弾力を帯びていて、適度に味付けされた肉質の旨味と共に滲み出た肉汁のコクや甘味が舌に素直に映し出されます。

    食べ終えた感想ですが、正に洗練の極みを尽くした塩ラーメンと言っても過言ではない味わいでした。

    研かれ過ぎていて味わいのフックに些か欠ける気がするものの、恐らく空間を含めて店主は洗練された店作りを目指している様に感じます。

    改めて訪れる機会があれば、注文時に選択に悩んだ「淡麗醤油らうめん」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。