• 味噌ラーメン(864円)

  • 京王百貨店新宿の催事場、秋の大北海道展で。北海道千歳市のRamen Ioriさん出店。小田急百貨店の山形の琴平荘さんのスペシャル味噌中華そばに続いて。ラーメンの風采から丼の形状まで、彩未イズム。味噌の方も、ちょっと彩未風。味わいは、彩未暖簾分けの北見のはる吉さんとは真逆。あっさり味噌味である。彩未さんの味噌をいただいた時、すみれと較べ何とあっさり円やかなんだろうか、と思ったなあ。といったことなどを思い出していた。味噌の濃さの分はコストカットできそうですね。でも、その分、スープの味わいで
    もっともっとお客を満足させなくてはならない。逆により出汁をとる素材の量を増さなければいけなくなる。彩未さんより太めの麺はどこのものだろうか。はる吉さんは同じ森住製麺だったが。このスープを「薄い」と感じられる方は、きっと少なくないだろう。私は、要は慣れ、だと思う。Ioriさんで週3回いただけるお客さんは、そんなことは感じないだろう。札幌味噌ラーメンを濃い、しょっぱいと感じていた方々は、丁度いいと感じれれるかもしれない。味噌の濃度だけなら、鶴岡の琴平荘さんの味噌中華そばの方が濃かったかもしれない。もちろん、それぞれ、起源や味の持ってき方が全く違うのだけれど。彩未さんを10とすると、はる吉さんが8.5、Ioriさんが8というかんじ。彩未さんは基準として10としたが、Ioriさんとはる吉さんの数値は、単純な優劣ではない。濃度の違いでもない。Ioriさんのこの淡麗な味噌味は、決して嫌ではない。逆に好ましい。要は、自分自身がどうやってこの味わいによりフィットしていくか、だと思う。このIoriさんのレベルの店は、札幌周辺には2〜30軒はある。東京周辺は札幌味噌ラーメンについて言えば、まだまだ遅れた地域である。TRY大賞の味噌部門で10位以内の店で札幌味噌ラーメン風を装っている店舗は、残念ながらその2〜30軒以内には敵わない。その中で札幌味噌でもないし、そんなことを意識もしていないのに、かつての護国寺のちゃぶ屋さん(閉店)や市が尾の秋もとさんは、池袋のHulu-luさんは、抜きん出ている。そして山形ではあるが、今日鶴岡の琴平荘さんの味噌を知った。東京の、東京周辺の味噌ラーメンはもっともっと進化してほしい。かえすがえすも、横浜の北斗さんを訪れる機会を逸したことは悔やんでいる。