• らーめん正油(880円)

  • 2022年1月8日(土)

    昨夜は若干の休憩を挟んでから3軒目にこちらの店を訪問です。

    尚、こちらは一昨年TRY新人賞で総合2位に輝いた「G麺7」系列の3号店です。

    因みに、上大岡駅の裏手の川を越えた雑居ビルの2階である事から「川の先の上」と名付けたそうです(笑)

    16時58分に到着すると、店内には先客が僅か3名のみの状況です。

    私は未食の「らーめん正油」と「ハイボール」、ラーコンパニオンは「つけ麺(正油)」と「各種大盛」に「味玉」の食券を購入しました。

    そして、先に到着したハイボールを飲みながら待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

    醤油スープには香味油が薄らと浮いていて、艶やかな中細麺の上にはチャーシュー、メンマ、焼きネギ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかな醤油の風味や塩味と共に、1号店の「G麺7」とは一転して重層的な出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は豚や鶏の動物系と乾物魚介や貝に加えて昆布と思われますが、豚と貝が前面に出つつも他の素材が背後で奥行きを構築している印象です。

    尚、チャーシューから大量に滲み出た燻香や脂身のコクが加わる事で、極めて重層的なスープの味わいに更なる厚みを与えている様に感じます。

    一方、醤油ダレは比較的主張を控える事で、出汁の複雑な旨味を邪魔する事なく巧妙に底上げしています。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると靱やかなコシと共に小麦粉の鮮明な風味を感じます。

    そして、中細麺にはスープが潤沢に絡み込み、啜り上げると共に麺とスープの風味が口の中で混ざる事で味わいに一段と深い奥行きを与えます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚ロース肉の焼豚が薄めにスライスされていて、尚且つ豚バラ肉の煮豚が若干厚めにスライスされています。

    豚ロース肉は燻煙の香ばしい風味を帯びていて、焼き上げる事で凝縮された肉質の旨味と共に脂身のコクや甘味が舌に極めて濃密に伝わります。

    一方、豚バラ肉は柔らかな歯応えを保っていて、噛み締めると染みた醤油ダレの風味や塩味が背景と化して脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、1軒目の「G麺7」と同様に豚が前面に出ているものの、私は厚みに優るこちらの味わいの方が好みに近い様に感じます。

    尚、系列店の「ロ麺ズ」と「ごっちめん」には未だ行けていないので、今後はこれら2店を訪れて「G麺7」系列店を完全制覇したいと思います。

    ご馳走さまでした。