• 特製塩(1350円)

  • 先月出来たばかりの新店。新宿の有名うどん店「慎」の別形態の店としてオープンした。店内は日本料理店のようで、「慎」よりも高級感が溢れる。店のコンセプトが五個あり、「打ちたて」「切りたて」「無添加」「無化調」「無塩・無かんすい麺」とある。かんすいとはアルカリ塩水溶液のひとつで、ラーメンの構成要素のひとつ。無かんすいだとグルテンが作用せず、麺の黄色みやラーメンらしい味わいが生まれない。ここまでほぼ店内お品書きの受け売り。
    提供まで少し時間がかかる。スープは優しい出汁の鶏の味。お品書きを見ると、山梨県産信玄鶏・鳥取県産大山鶏のモモ、手羽元、ガラから抽出したとのこと。後ろ支えには北海道産羅臼昆布。麺は無かんすいの独特のモチモチ感の平打ち気味の中細麺。「ラーメンとうどんの融合」という前評判そのもので、『新しい和食』とでも言えようか。小麦はゆめちから、春よ恋、きたほなみをブレンド。チャーシューは炙り鶏ムネ肉、ローストの豚肩ロース、豚トロの三種。全てが美味なのだが、特に豚トロが新しい。ラーメンに豚トロというのはなかなか見られない。筍はかなり大ぶりな鹿児島県産真竹。先端の柔らかさと根元のしっかりとした噛みごたえの緩急がすごい。ネギは栃木県産白美人ねぎ。野菜本来の甘みが美味しい。食感も心地いい。卵は栃木県産平飼い鶏の有精卵。時節、卓上調味料の塩コショウをふりかけながら完飲。ここは流行る。早く行くべし。