• おともやんのつけ麺 春の惑星(900円)

  • vol.59

    4月最初の麺処おともやん。アナウンスがあるまでの間、先月と同じ内容なのか…いやそんな筈はないだろう…と色々勘繰っていましたが、案の定モディファイというか全くの別物を出して来ました。
    まず麺が違う。平打ちの麺に冷たい出汁がかかっています。最初は三色の薬味(京都の赤紫蘇=緋、宮古の雪塩=白、安曇野の山葵=翠)を麺に付けて食べてみてくださいと言われる。蕎麦を手繰る時に蕎麦つゆを使わず、麺や少量の薬味のみで味わうのと発想が似ています。薬味だけでも旨くてつけダレを忘れそうになります。この薬味の工夫は前回の正常進化ですね。
    思い出してつけダレに麺を浸す。すると強めの鶏白湯と魚介出汁の香りが口いっぱいに広がり、つけ麺を食べていることを再確認。ここでトッピングのごぼうとギョウジャニンニクの天ぷら、のり、低温調理した二種のチャーシューにも手をつけます。チャーシュー、特に鶏は胸肉とは思えないしっとりとした柔らかさ。つけ麺モードに入るとズルズル啜りが止まらない。〆は麺が浸った出汁をつけダレに入れてスープ割です。
    どうやって食べるんだろうとおそるおそる手をつけ始めた筈が、加速度的に食べ進んであっという間に完食。前回もそうですが、ラーメンつけ麺というカテゴライズを踏まえつつ、枠にとらわれない発想や引用によってオリジナルの麺料理とも言える仕上がりです。美味しかった!ごちそうさまでした。