• つけ麺(しょうゆ味)+お出汁割り(2000円)

  • 2020年10月10日(土)

    本日はまさかの二週連続でこちらの店を再訪問です。

    今まで毎週OMAKASEで予約に挑んで来たものの、殆どの場合は回線混雑で繋がらない内に全ての枠が瞬殺されてしまう状況でした。

    故に、二週連続は有り得ないと思いつつも一応予約に挑んでみた結果、今回はたった一度のアクセスで見事に予約出来てしまいました。

    二週連続での訪問は素直に嬉しい反面、当面の運を使い果たした様な気分になり若干複雑な心境です(汗)

    前回と同じく定刻の10分前に到着し、悪天候の中で待っていると店員さんに注文を聞かれたので、今回は未食である「つけ麺(しょうゆ味)」と共に「お出汁割り」を注文してみました。

    そして、定刻から遅れる事13分ほどで漸く店内に案内され、会計を済ませてからカウンター席に着いて待つ事22分ほどで待望のつけ麺が到着です。

    スープ以外は前回戴いた「しお味」に概ね似ていますが、細かい所では白髪ネギが細切りの青ネギに変わっていて、薬味の鰹梅が甘めに仕上げたフキ味噌に変わっています。

    先ずはスープを飲んでみると、鶏油と生醤油の香ばしい風味が絡み合う事で、上品でありながらも鮮烈で力強い味わいを生み出しています!

    出汁は「しお味」と同じく鶏と昆布によると思われますが、スープ全体的には出汁よりも寧ろ生醤油の風味を前面に押し出している印象です。

    ただ、醤油つけ麺に有りがちな過剰な塩味や塩角は一切感じられず、スープ割にせずとも飲み干せてしまうほどバランスの整った味わいです。

    そして、麺をスープに漬けて食べてみると、麺の風味に生醤油の香ばしさと鶏油のコクが折り重なる事で味わいに驚くほど厚みが増します。

    前回の「しお味」では全粒粉入りの方がスープとの相性に勝る印象でしたが、今回の「しょうゆ味」ではスープの味を素直に伝える通常の麺の方が相性に優れる印象を受けます。

    因みに、前回聞き逃したチャーシューに関する説明を改めて聞いてみると「TOKYO Xの炭火焼」に「薩摩鶏の遊庵焼」との事です。

    何方も上質な素材の旨味が素直且つ濃密に伝わる素晴らしい味わいですが、鶏チャーシューについては遊庵焼であるにも関わらず何故か柚子の風味を殆ど感じません。

    そして、前回と同様に中盤戦で昆布水と薄切り肉が到着し、麺に昆布水を絡めてから薄切り肉を投入したスープに漬けて食べてみました。

    すると、前回と同様にスープと昆布水が見事に融和しているものの、生醤油と昆布水に含まれる鰹の風味が重なる事で味わいがガラリと表情を変えます。

    また、店の勧めに従い平兵衛酢をスープに絞ってみたものの、酸味で生醤油の香ばしい風味が吹き飛んでしまうので、私個人的には敢えて絞る必要性は無い様に感じました。

    そして、最後に削り立ての本枯れ節で取った出汁でスープ割にして頂き、鰹節を主体としたアッサリ味のスープを飲み干して完食を迎えました。

    食べ終えた感想ですが、私個人的にはつけ麺に関しては「しょうゆ味」の方が断然好みに感じます。

    前回食べた「しお味」も確かに素晴らしい味わいでしたが、鶏油を存分に使ったこのスープにはやはり生醤油の風味が一番合う様な気がします。

    三週連続の訪問は流石に無いと思いますが、また何時の日か予約が叶った暁には唯一未食である「しおらぁ麺」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。