• 辛辛つけ麺(1100円)

  • 2022年12月4日(日)

    この日の夜は福山から福岡まで移動してこちらの店を初訪問。

    こちらは辛党の間では有名な「井の庄」出身の店主が営む店との事です。

    関東人が福岡で態々食べる必要が無い様な気がするものの、練馬区に位置する本家は横浜市民にとって地味に行き難かったりします(汗)

    と言う訳で、笠岡での連続空振りで些か気持ちが萎えた事も手伝い、ホテルから徒歩で気軽に行けるこちらをチョイスした次第です。

    16時13分に到着すると、店外では既に10名の先客が入店待ちの状況です。

    待つ事20分ほどで店内に案内され、先ずは入口の券売機で「辛辛つけ麺」の食券を購入しました。

    そして、席に着いて食券を渡すと麺量と辛さを尋ねられた為、麺量は「並」、辛さは「標準」と伝えると6分ほどでつけ麺が到着です。

    艶やかな太麺は冷水で締められていて、粘稠なスープの中には刻みチャーシュー、刻みネギ、メンマ、海苔、唐辛子、魚粉が入っています。

    先ずは麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が適度な硬さに茹でられていて、モチモチとした歯応えと共に小麦の瑞々しい風味を感じます。

    一方、魚粉や唐辛子を混ぜる前にスープを味見してみると、動物系のコラーゲン質と共に根菜類のエキスが豊富に溶け込んでいる印象です。

    尚、この段階ではタレが器の底に溜まっている様で、塩味や調味料の気配は至って希薄である様に感じます。

    そして、スープを混ぜ合わせてから麺を漬けて食べてみると、唐辛子の強烈な辛味と共に醤油ダレや魚粉の存在感が如実に強さを増します。

    醤油ダレは適度な塩味と共に仄かな酸味や甘味を与えていて、辛味が顕著な中でもそれらが小麦の甘味を着実にブーストしている印象です。

    尚、卓上には割スープである鰹出汁のポットが置いてあったものの、それをスープを注ぎ込む事なくそのまま飲み干して完食に至りました(笑)

    食べ終えた感想ですが、概ね本家の味が継承されてはいるものの、私個人的には本家よりもバランス良く仕上げられている様に感じました。

    特に加糖で絶妙に施された甘味が唐辛子の辛味を際立てながらも味わいに見事な膨らみを与えている印象です。

    改めて訪れる機会があれば、次回は恐らくこちらのオリジナルメニューと思しき「肉煮干しつけ麺」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。