塩ワンタン麺　味玉追加（1150円）

約2年ぶりの訪問。

今更言うまでもないけれど、実に素晴らしい塩のラーメン。
本当においしい。昆布と干し貝柱の旨味が、動物性の出汁に支えられている。

おいしいラーメンに派手さは必要だろうか？間違いなく否である。
おとなしい、やさしい、ゆっくりとゆっくりと旨さが滲みてくるスープ。
どこまでも真面目に造られている。一切手抜きはない。その事がこの一杯に表されている。

2年前に伺った時は、他にお客さんが居なくなって、御主人と話をする機会を持たせていただいた。
静かだけれど、熱い思いがひしひしと伝わってきた。自分は、動物性の旨みを大事にしたいといった内容を話されていた。

自分が2年ぶりの訪問であるのに偉そうな事は言ってはいけないのはわかっているけれど、こういう店は、もっともっと大切にされるべきです。
塩が好きな方は、一度是非訪問された方が良いと思います。

今日は何か、自分の不明を恥じる日でした。
自分はもっともっと美志満さんへ伺うべきだ。
西武池袋線は、良いラーメン屋さんが幾つもある。そして、どうしても桜台を跨いで通過する事がほとんどだった。
富士見台の名店、麦萬さんがなくなって以来、間で降りる事が減った、いや無くなった。

こんなに真剣に真面目にラーメンに向き合っているラーメン料理人の造るとラーメンがおいしくないわけがないのです。

かの佐野実氏は、塩は難しい、誤魔化しが効かないから、とよくおっしゃっていましたね。あの佐野氏をもってしても、塩は難しいと言わしめたのだ。　私は、醤油も味噌も難しいと思うけれど。

魚介塩も良いですが、今日改めていただいた塩、やっぱり奥深いです。
それに中細麺なんですね、細麺じゃなく。それがまた味わい深い。ワンタンもとってもおいしかった。
塩のチャーシューは鶏です。

そう、塩が売りのお店ですが、勿論醤油もおいしいです。まあ、おいしい店は、何を食べても間違いなくおいしい、というやつですよ。

東久留米も良いけれど、桜台を忘れちゃいけないですよ。

なんか、最近こういった本当の実力店を訪問したくなっています。目新しさやなんかに惑わされずにね。勿論、大いに自戒を込めて、です。