• 土佐っ子ネギチャーシューメン(1100円)

  • 流石に7時過ぎての鬼金棒は並んでたので、なんとなく必修な気がしていた土佐っ子にきた。
    元気の良さそうな立地、元気の良さそうなネーミング、元気の良さそうな人々から繰り出されるごく優しい動物味に泣いちゃった。
    スープが人肌の温度で優しい。ヌルいのではなくヌクい。歴史の温度を感じる。熱くなきゃラーメンじゃねぇとか抜かす親父よりも街の猫舌さんたちを大事にしたんだろうなという温度。味は背脂豚骨醤油のごく優しいやつで、きちんと振られた脂からは豚臭さはほぼ感じず、素材からすべての角をとったふんわり優しい味。
    麺はきちんと揚げたての熱さがあるので、ここのフーフーはきちんと必要。麺の温度がスープに移っていく逆に新しい体験。どっさり乗ったネギ(ちゃんとネギっぽい)やチャーシュー(めっちゃ柔い)と否応なく絡むため、すすり上げたその味が小さな宇宙(?)。丼全部の味がちょうどよく発揮されて最高潮。麺食った瞬間が一番味するって実は珍しい。
    麺食った瞬間全てが完結したのでこれ以上書くことがない。うそ。スライス玉子ってノスいよね。

    かなーりまとまってて複雑さはないけど、優しくも背脂のいいとこ(脂の甘さでしょっぱさが旨さに変換される)ど真ん中。池袋って地味にうまい麺少ないよなーって思ってたけど、出会ってないだけでずっとそこにあったんだね。
    土佐っ子だけど、関東のまん丸い味の背脂の入り口に百点満点。誰にでもおすすめできるいい店でした。