• 鶏塩味玉らーめん(880円)

  • 信玄鶏のガラと野菜を弱火で長時間炊いた、塩味の清湯スープ。香味油は鶏油。塩ダレには藻塩に加えて、鯛のアラと羅臼昆布の合わせダシを使用。無化調。麺は三河屋製麺の細麺。全粒粉入りで、量は140g。
    チャーシューは豚と鶏の2種類で、どちらもレアなもの。豚は薄切りのローストポーク、鶏は肉厚で柔らかくジューシー。味玉は黄身が鮮やかな橙色の半熟。味はさほど染みていない。具は他に穂先メンマ、三つ葉、糸唐辛子。
    食券を渡す際に「柚子はお付けしてよろしいですか?」と訊かれる。了承すると、柚子皮と柚子胡椒が乗った小皿があらかじめ置かれる。

    鶏の旨味たっぷりの優しい味わいのスープ。まろやかで美味しいが、熱さに旨味が負けている感がある。
    麺はしなやかな食感で、このスープには合っている。
    チャーシューはどちらも逸品。とくに豚は熱が入らないよう、柚子の小皿に待避。
    味玉は若干期待外れ。たまごかけご飯には、アローカナの卵を使用しているらしいが。

    一番のアクセントは2種類の柚子。スープが温くなった頃に入れると、旨味がより引き立つ。
    柚子皮も悪くないが、やはり柚子胡椒かな。全部入れると、最後にはしょっぱくなるが。それでも構わず、スープまで完食。
    食べ始めのインパクトの弱さは気になるが、充分美味しいと思える一杯。
    この手の淡麗スープの店で、替玉があるのはかなり珍しい。

    店内は高級感があり、小洒落たピッチャーにはよく冷えたレモン水。スペースが狭く、椅子を引かないと後ろを通りづらいのは気になった。
    カウンターには木製のお盆が据え付けられ、その上には箸、箸置き、れんげ、レモン水入りのグラスがセットされている。

    プロ野球交流戦・横浜DeNA-東北楽天、横浜スタジアムでの観戦後。