• 松阪牛の味噌ラーメン(3000円)

  • 2023年4月22日(土)

    本日はTwitterで見掛けた新メニューを目当てにこちらの店を初訪問。

    こちらは「鬼そば藤谷」がプレミアムメニューを週末限定で提供する店です。

    通常の看板メニューは「豪華ロブスター味噌らぁ麺」ですが、Twitterで「松阪牛の味噌ラーメン」が始まると知って訪れてみました。

    13時13分に到着すると、店の前では1名の先客が入店待ちの状況です。

    外待ちの間にメニューを渡されたものの、目当てである商品は何故か記載されていません(汗)

    店側に尋ねた所、提供可能ではあるものの価格が3,000円するとの説明でした。

    提供中である事が分かり安心すると共に、店側にはその価格でも問題ない旨を伝えました。

    すると、待つ事14分ほどで店内に案内され、着席してから6分ほどで待望のラーメンが到着です。

    濁った味噌スープには牛脂の粒が浮いていて、細麺の上にはチャーシュー、メンマ、揚げネギ、黒胡椒が配われた白髪ネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかでいて輪郭を保った味噌の風味や塩味と共に、極めてクリアな牛出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は恐らく牛のみと思われるものの、牛骨の与える骨っぽさや独特なクセは全く以て皆無です。

    一方、味噌ダレは赤味噌によると思しき緩やかなキレを与えていて、顕著なスパイス感を伴う事なく至ってシンプルに仕上げられています。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると靱やかなコシと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

    そして、細麺にはスープが存分に絡み込み、噛み締めると小麦の甘味と味噌の風味が相乗する事で味わいに豊潤な膨らみが生み出されます。

    また、牛脂を絡めて食べると牛の独特なコクや甘味が増し、そこに揚げネギを絡めて食べると味わいに香ばしさやパンチが加わる印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、ローストビーフは適度な厚みに切られていて、他方の豚肩ロースと思しき煮豚は厚めに切られています。

    ローストビーフはレアならではの靱やかな弾力を帯びていて、噛み締めると明らかに上質と分かる肉質の旨味が舌に鮮明に映し出されます。

    一方、煮豚はホロホロに煮込まれつつも柔らかな弾力を保っていて、尚且つ下味が控えめである事から肉質の旨味が舌に素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、味噌と牛の風味が見事に両立されてはいるものの、トータルとして見ると些か上品過ぎる印象が否めませんでした。

    尚、こちらのラーメンは嘗てアメリカで賞を獲得しているからか、店内は海外から旅行で訪れた大勢のインバウンド客で賑わっていました。

    改めて訪れる機会があれば、次回は私もアメリカで賞に輝いた「豪華ロブスター味噌らぁ麺」を是非食べてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。

    ※この日は店主の「藤谷拓廊(heyたくちゃん)」氏が自ら調理を担当されていました(嬉)