• 汁なし担担麺(並)(580円)

  • 温泉玉子 80円
    ごはん(小)80円

    長文注意

    広島の同名店が初めて出した支店。本年1月29日にオープン。本店は店内がなかなかの有様と香りのため、支店オープンを聞いたフリークからは「綺麗な店内できさくが食べられる!臭くない店内で楽しめる!」との期待の声が漏れ聞こえたのは笑える。

    本店の店主が中国の四川を訪れ、食した担担麺に感銘を受けて自店で提供を始めたのは17年前。

    当時の国内では担担麺と言えば、陳建民氏が世に広めた芝麻醤風味の「汁あり」の氏オリジナルレシピが大半だった。

    私はたまさか四川風の中華料理店を訪ねると、汁なし担担麺を作れないか問うていたが断られるのが常だった。

    広島を訪れた時にきさくで汁なし担担麺を食し、自らも専門店を開いたのがくにまつの松崎店主。それから幾年月、今や担担麺は広島市を代表するご当地メニューの1つとなった。

    さてパイオニアの2号店に到着。店内はコの字カウンター席のみ。入り口で食券を購入して着席。本店のようなメニューバリエーションは無いが、反面本店には無い唐揚げと手羽餃子のサイドメニューがある。

    辛さはゼロ・弱・中・強から選べる。強をコール。程なくして着丼。まずは良く混ぜて丼底のタレを麺に絡めるのがお約束。

    麺はやや細めのストレートでプツプツと歯切れが良いタイプ。すすると花椒(四川山椒)の柑橘系の香りが鮮烈に抜ける。

    カエシは強すぎずちょうど良い。芝麻醤はほとんど感じない。辛さ強は花椒の痺れである「麻」が中心で、辣油など唐辛子系の辛さ「辣」はさほどキツくない。

    トッピングのジャージャン(味付きミンチ)と多めに載った青ネギが麺に絡まり旨い。

    ここらで丼底のタレがあまり多くないことに気付く。店内POPにもあるが、汁なし担担麺は麺完食後に丼にご飯を入れ、残った具やタレと混ぜて〆るのがルール。このままではライス過多が予測されるため、半量ほどを麺と共に食べ勧める。後半に投入した温玉も半量をライスダイブに備えて温存。

    徐々に増す花椒の痺れを楽しみつつ麺完食。残しておいたご飯をダイブし、具や温玉と混ぜ、卓上のスプーンに持ち替えて丼底に残った全てを書き込んで終了。

    コップの冷水をぐびっと飲むと、痺れの影響で水の味に違和感を覚えるのもルーティン。ご馳走さま。