• チャーシューメン/ キャベチャ

  • 快気祝いに家系ぶち込む夜。最高の三角地帯からの脱出不可。

    胃腸炎で満足に食えなかった日々も終わり、ついに解禁の夜。快気祝いとして、自分に何をプレゼントするか? それは決まっている。よなよな仕事を終え、国領駅のあの深すぎるエスカレーターを登る。目指すは武蔵家。

    時刻は23時40分。いや、やってるのか? もしかして閉まってる? 頼む、営業中の看板カモン!―― よし、空いていた!
    「おつかれ」「いってらっしゃい」
    この武蔵家特有のコールが、まるで夜の戦場を駆け抜けた自分を迎え入れてくれるようだ。へぶん。

    頼むのはいつものチャーシューメン&キャベチャ。そして、初手からご飯大盛り。さらに卵をプラスして、ご飯に海苔&チャーシューをのせたら、最強の三角地帯=家系ゴールデントライアングルが完成。ここからはもう抜け出せない。

    レンゲでスープを一口。
    ズズッ……はい、優勝。
    豚骨の濃厚な旨味に鶏油のコクが絡み、疲れた身体にガツンと染み渡る。濃いめで頼んだ醤油ダレが絶妙なキレを生み、麺をすすると家系独特のもちっとした食感が舌を踊らせる。

    ご飯とスープの無限ループが始まり、海苔を巻けば完全に別次元の旨さ。卵を崩してマイルドに仕上げたら、もう食のエンドレスジャーニー。最後は丼にスープを流し込み、完飲完食フィニッシュ。

    胃腸炎明けの快気祝い、大・成・功。
    これで明日からまた頑張れる。ありがとう、武蔵家。
    おつかれ、いってらっしゃい、そしてまた来るぜ。