• 蛤SOBA(1000円)

  • 三重県桑名市から毎日直送した蛤を100%使用した、醤油味の清湯スープ。非常に上品な味わい。タレは香川県小豆郡、埼玉県川越市などの醤油をブレンド。香味油は大山鶏の鶏油。麺は麺屋棣鄂の細麺。パツパツで歯切れがいい。
    鶏チャーシューは3枚。真空低温調理とのことだが、若干パサついている。蛤は殻付きのが5個。殻を入れる容器が出される配慮が嬉しい。
    長芋は素揚げしたもので、香ばしい焦げ目とほくほくの食感。なるとは細長く、真ん中で結んで素揚げしてある。甘めの味付けで美味しい。三つ葉は風味が強く、存在感抜群。具は他に刻みねぎ、海苔。

    蛤の風味豊かな滋味深いスープ。確かに美味しいが、心に響くほどではない。麺は食感がよく、非常に美味しい。さすがは麺屋棣鄂の特注麺。
    鶏チャーシューはイマイチ。これより美味しいのを、いくらでも知っている。できれば、豚チャーシューを1枚混ぜてほしかった。
    蛤を食べながらスープを飲めば、旨味の相乗効果で強く蛤を感じる。長芋は個性的だが、なるとは見た目の奇抜さだけかな。
    終盤には、店名にもなっているエシャレットオリーブオイルで味変。香ばしくて嫌な重さもなく、美味しくスープまで完食。

    聞けばミシュランのビブグルマンに、最初に掲載されたラーメン屋とのこと。確かに繊細で上品な味ではある。
    ただ、戸塚には「麺酒処 ふくろう」という蛤ラーメンの名店があってね。そこと比較すると、若干見劣りするかな。
    美味しいのは間違いないが、衝撃を受けるほどではなかった。具は充分乗っているので、特製にする必要性は感じない。

    12時20分着で店内7人待ち。12時半、前の二人組に譲られる形で着席。直後に提供。
    12時48分の退店時、店内外合計9人待ち。
    中で待てるのは涼しくて有り難いが、背後霊システムはどうしても落ち着かない。