• 特製背脂煮干しそば(1100円)

  • 2013年3月創業。
    もとは母子で居酒屋を営業していたそうだが、ラーメン屋に転身。店名はお母様の出身地、新潟県燕市児ノ木からとったそう。営業当初は燕市のご当地ラーメンである燕三条背脂ラーメンが看板メニューだったが、現在は純煮干ラーメンも提供している。
    燕三条背脂ラーメン(児ノ木では背脂煮干しそば)は、そのラーメンの創始者の系譜を継ぐ杭州飯店の味に倣い、純煮干ラーメン(児ノ木では純煮干しそば)は、茨城の名店「煮干中華ソバ イチカワ」に倣っているという。ルーツを隠さない姿勢に潔さを感じ、ルーツを汚さない自信をも感じる。

    二枚看板の一つ、動物系スープ不使用の純煮干しそばは完売だったため、特製背脂煮干しそばを選択。
    背脂煮干しそばは、背脂の甘みと、えぐみのない煮干しの苦味が高い次元でマッチしている。特製のトッピングには味玉、メンマ、のり、刻み玉ねぎ、低温で仕込まれたローストポークのような大判の豚チャーシューがたっぷり5枚。麺は少し粘りを感じる中太麺。モチっとした歯触りが口に心地良くほどよくスープも連れてくる。
    息子さんが料理、お母さんがホールと仕上げを担当していて、言葉は発さずとも阿吽の呼吸でまわっている。派手さはないが、居酒屋時代の雰囲気を残しているからか、懐の深い安穏とした時間が流れている。