• 特製もりそば(750円)

  • 東池袋大勝軒で修行されて、1998年西池袋に独立開業。
    2014年に移転して今は駒込エリアにある名店。
    西池袋でも駒込でも半地下という変わったお店でもある。

    もりそばもらーめんも看板メニューと見て取れる。
    気分に任せてもりそばをチョイスしてみる。

    大勝軒らしさというか、かなりシャバ系のつけ汁。
    豚骨魚介を骨格に野菜などで肉付けしていくスタイル。
    甘酢のような風味や魚介感もレンゲで直飲みすると強めに感じられる。

    自家製の麺は麦感をしっかり楽しめる力を感じる短めの麺。
    デフォルトで300gでこの価格設定は良心的でしかない。

    水切りの若干の甘さは否めないが、啜りやすさの観点では正解か。
    つけ汁と絡むと味がかなり薄く感じる。
    しかし、出汁がしっかり生きていることもまた感じ取れる良設計。
    (後半どうしても寂しくなってニンニクを少し入れてみてパンチを補充した。)

    チャーシューは脂身の少ないあっさり型。
    変に濃い味がついていないことで、つけ汁の旨味を纏って美味しく仕上がる。
    メンマも箸休めとしてしっかり機能しており全体で表現する世界観は上々。

    山岸氏の頃のDNAを濃く受け継いでいると評判のお店だけに、期待も大きかった。
    原型を知らないだけに似てる似ていないは論じられない。
    しかし、ハイレベルは疑いようのない一杯であった。