• 味玉塩らーめん(850円)

  • 所用ついでにもう一軒、前回飛魚出汁らーめんと醤油らーめんをいただいたにじいろさんへ。
    塩をいただいてみたかった。

    今日は奥様と思しき方がいらっしゃいました。
    券売機の前に立つと、醤油、限定で飛魚出汁、塩の3種類と、至ってシンプル。これにご飯もの2種。基本はたったこれだけ。
    けれど、その一杯を味わえば、その3種類からどれだけ豊かな世界が広がるかが容易に察することができる。
    私は今日塩をいただいて、漸く基本の全メニューをいただいた。そしてわかったことは、その入り口が例え小さなピンホールだったとしても、そこから入り込んだ世界がいかに豊かで広大であることか。もちろん、私はその極一部分に触れたに過ぎない。それは、J.S.バッハの平均律クラヴィーア集の第1巻第1番の前奏曲をやっと初めて聴いたようなものだ。その先何十回何百聴くことになるか。その端緒にやっと立ったという事だ。
    だから、長く続いて欲しい。

    そう、今日の一杯の塩について言えば、好みの分かれるところかもしれない。煮干しの風味の香味油の味わいが結構感じられる。予想した純粋な(?、こんなものがあるとすれば)、塩のらーめんとは違うと思う。私はこれはこれで面白いと思ったけれど。まだ、ああだこうだ言うには何度か食べなくては。

    相変わらず、この自家製麺の味わい、茹で加減は素晴らしい。この麺で、煮干しらーめんを是非いただいてみたい。とっても良い麺です。

    そう、ここも醤油と塩の両方いただきたい店になりそうです。
    根室の浅草軒、水戸の中華蕎麦みうら、亀有のののくら、九段下の八咫烏、茗荷谷の生粋花のれん、狭山ヶ丘の鈴ノ木、湯河原の飯田商店、大阪千林のMARCO、そして店主が居なくなって味が変わる前の坂本01。その中に入りそうです。