• ラーメン丼(890円)

  • 【巨星沈むラーメン】

    全てに始まりと終わりがあるのなら、
    ラーメンを食べながら死ぬことはないだろう。

    20代始めの頃に食べた『まぐろラーメン』は衝撃以外なかった。

    あの日は池袋ビックリガードの無敵家から始まった。
    はしごラーメンは三件目だったからか『まぐろラーメン』には何の期待もなかった。

    お付き合いで食べ始めるとこれでもかって位に満腹なのに箸が止まらない(>人<;)
    初恋のラーメンであり、
    基準のラーメン。

    『まぐろラーメン』は50点だ。
    『まぐろラーメン』より美味しいラーメンが好きだ。
    だけど殆どの有名店は20点が精一杯である。



    ラーメンは常にウマイかマズイかの二択だ。

    自分が好きか嫌いか、
    それだけなんだ。

    だけど、『まぐろラーメン』はそこを越えていた。
    みんなラーメンの味覚なんてバラバラなのに、
    『まぐろラーメン』だけは衝撃的だった。

    食べた人は全て顔色が変わった。
    隣で食べている他人も感動していた。



    30代になり、
    『まぐろラーメン』がもはや人気店ではない事を感じていた。
    夜中でも並んだ『まぐろラーメン』は、
    店主が新聞を読み、
    弟子が店前でタバコをふかす店になった。

    内装が昭和テーマパークな『まぐろラーメン』。

    矢沢永吉・美川憲一・サザンオールスターズを押す硬派な店が、
    大塚愛・伊調馨を押す店に変わり、

    4人必要だった環七繁盛ラーメン店は、
    板橋本町の3人が暇してるラーメンに変わった。

    味は変わらない。
    むしろ2000年代より安定して美味しくなったと思う。
    現に、
    『まぐろラーメン』初体験者を連れて行くと、
    美味すぎて感動している。


    店主と奥様は歳を重ねる事に大人になり、
    この店が永遠でない事を囁いている。

    それでもこの店の美味しさは変わらない。



    …ちなみに、
    ラーメン丼とは、
    上がたれソバで下がおじやのラーメンです。
    相当ウマイ(*´∇`*)












    『まぐろラーメン』の人気が落ちた理由に、
    取り締まりが考えられます。

    環七(大和町)なのに路駐出来た店前は、
    駐車切符を切られる様になり、
    中山道と環七が交差する大和町は警察が目を光らせています。
    左折信号を見落としがちな交差点です。


    『まぐろラーメン』は
    90年代から人気のラーメン屋でしたが…



    おしまい。

    🍜🍜🍜🍜