• 味玉煮干そば(850円)

  • 【 #麺屋M 】
    「お客さん、この3連休は遠征とかされていたんですか?」
    といきなり話しかけられた。
    見た目だけでラヲタ感が滲み出ているか、オレ?
    恐らく券売機の写真を撮っていたからだろう。
    見抜かれた事には間違いない。
    それを皮切りに、店主さんと色々話が出来た。
    風俗街にポツリとあるこの店は、界隈では珍しい自家製の手揉み麺を使用している。
    これが他店との最大の差別化ポイントとなっており、なるほど手をかけたピロピロの麺が口の中へ入っていく食感も良く、小麦の旨さをちゃんと伝えるものとなっている。
    他の部分でも何かと手をかけている。
    水のグラスが無いなぁとキョロキョロしていたら、銅製のグラスを冷蔵庫の中から出し、キンキンに冷やされたものを提供。
    チャーシューは都度バーナーで炙る。
    麺の茹で時間は3分30秒くらい。
    その間に葱を刻み、話しながらでも無駄な動きは無い。
    煮干を売りとした店だが、セメントとかドロドロとかとは無縁の、キチンと煮干から出汁を採ったスープだ。
    手揉み麺とこのスープのバランスにデジャヴを感じ、牛込柳町の葉山との近似性に後で気付いた。
    もっと食べたくなる麺、ジンワリと旨いスープ、シャキシャキとした葱がアクセントになり、好感度が急上昇だ。
    味玉は平凡だったが、何故もっと早くこの店に来なかったのだろう、と後悔しきり。
    ラヲタがもっと注目して話題にすべき店。