2022年12月19日(月)
一昨日は仕事で小倉を訪れたついでにこちらの店を初訪問。
こちらは創業51年を迎える小倉駅からほど近い老舗であり、北九州で古くから伝わる「戸畑ちゃんぽん」を提供している店との事です。
尚、戸畑ちゃんぽんでは蒸された細麺が使われる様ですが、茹で時間が短い事から多忙な労働者に支持された事で普及に至った様です。
11時27分に到着すると、昼食には早めの時間である事から店内には先客が未だ見当たらない状況です。
席に着いて「戸畑ちゃんぽん」を注文すると、待つ事5分ほどで人生初となる戸畑ちゃんぽんが到着です。
濁ったスープは仄かな灰色に染まっていて、緩やかに波打った細麺の上には炒めた具材類が乗っています。
尚、具材の内訳は豚肉、イカ、モヤシ、キャベツ、細切りのニンジン、キクラゲ、練物と言った内容です。
先ずはスープを飲んでみると、軽やかでいて丸みを帯びた塩味と共に、仄かに熟成臭を帯びた豚骨出汁の味わいが口の中に広がります。
出汁は恐らく豚骨主体と思われますが、幾分ライト寄りでありながらも骨っぽさやコラーゲン質の風味が適度に保たれている印象です。
また、炒めた野菜から滲み出たエキスがスープに移る事で、出汁に溶け込んだ豚脂の甘味がさり気なく底上げされている様に感じます。
総じて言うと、至って在り来りな豚骨スープでありながらも老舗ならではの安定感に満ち溢れた味わいです。
次に麺を食べてみると、モッチリとした弾力と些かボソ付いた歯触りが同居した様な今までに経験した事のない極めて独特な食感です。
自ら味わう限りでは風味が幾分弱めではあるものの、肌が強めに荒れている事からスープが滑り落ちる事なく麺に存分に絡み込みます。
そして、具材を一緒に絡めつつ食べてみると、炒められた野菜の甘味や食感が加わる事で味わいにより一層の広がりが生み出されます。
食べ終えた感想ですが、麺の独特な味わいが顕著に際立っていて、食べ慣れていない私としてはどう評価すべきか些か判断に迷います(汗)
一方、通常のちゃんぽんに比べて麺の歯応えやスープの絡み具合が増した点に関しては好印象を抱きました。
改めて訪れる機会があれば、次回はノーマルな「ちゃんぽん」を是非試してみたいと思います。
ご馳走さまでした。