• 煮干そば(780円)

  • 浪岡から帰る途中、丁度駐車場を出る車が見えたので、すかさず左折。オープンして3ヶ月弱経つが未だに人気が衰える気配は感じられない。

    13時過ぎの訪問で待ち客7人。店主と若い女性の2オペ。回転は比較的良い。

    限定のポルチーニがあればと思ったが売り切れだったため、驢馬時代から未食の煮干そばをいただいた。

    一口目にブワッと広がる煮干の苦味とエグ味。タレは淡い色合いやまろやかな塩味をみると淡口醤油か、塩ベースだろうか。数種類の煮干の風味を活かして、そのまま煮干エキスを飲んでいるようなスープに仕上げている。

    麺は低加水の細ストレート麺。濃厚煮干同様、芯の残る固めの茹で加減でパツパツ感を出しているが、さらりスープの煮干にこの麺は合わない。せめてもう少し柔らかく茹でた方がスープとの一体感が出ると思う。

    具材はどのラーメンも一律同じ構成で、チャーシューは低温調理の豚肩ロースと鶏むね肉。胡椒と香味野菜の風味が染み込んだローストビーフ風の味付けで、単品ではとても旨いと思うのだが、ラーメンの具材としては少々個性が強すぎる気がする。

    穂先メンマ1本だけというのは少し貧相。
    玉ねぎは多めに入っており、濃厚煮干には合うと思うが、さらりとしたスープの煮干そばでは玉ねぎの食感がスープを啜るのに邪魔になってしまう。さらに玉ねぎの甘さがせっかくの煮干の風味を中和、相殺してしまうのも勿体ない。

    スープ、麺、具材、それぞれに拘りを持っているのはわかるが、丼の中でそれらが纏まっていない感じ。真新しさで客は付いていると思うけど、780円でこのラーメンのために並ぼうとは思わないな。早いところ客足が落ち着いて欲しい。★2.8。