• 中華そば並(650円)

  • 幸畑にある「めんや喜一」の親戚筋にあたる店。ルーツは店名にもある石岡喜一郎氏が営んでいた中華そば屋台で、こちらの店主は喜一郎氏のお孫さんにあたるらしい。

    パサージュ広場の一角にあり、カウンター席のみの小さな店だが、晴れた日は軒先にあるテーブルも利用できる。

    メニューは中華そばと味噌ラーメンの2種に、チャーシュー、ネギ、メンマ、煮玉子のトッピングとシンプルな構成。

    煮干と水だけでとったというスープは正しく青森の味。まるかい、鳴海など市内のレジェンドクラスに比べると少々物足りなさはあるものの、観光客も多く訪れるだろうこの場所で十分名刺がわりになる煮干中華に仕上がっている。

    麺は加福製麺所の定番の低加水中太ストレート。茹で加減も麺量も申し分なし。

    チャーシューはめんや喜一に通づる厚切り大判肩ロースが1枚。噛み応えのある肉質で旨味をしっかり残しつつ、肩ロースの醍醐味である醤油ダレが染み込んだ脂身部分を多めに残してくれているのが嬉しい。

    ネギの辛味、苦味が少々気になったものの、コスパも優良で納得の一杯であった。

    さらに味を研ぎ澄ませて、青森を代表する名店へと昇華して欲しい。★3.5。