• JIRO(950円)

  • 天竜川駅から大分離れてる本道の外れにポツンと立っている店。最寄りのホテルから歩けなくはないが、行くなら車を使うのが無難だろう。
    そんな店にここ4ヶ月あまり全く更新する気が起きなかったら毎ラーを書く強烈なモチベーションを貰ったのだ。では記していこう。
    日も暮れた19時頃に到着。扉を開けると50~60代くらいの男性客が2名と厨房にこれもまた50~60代くらいの男性店主が立っていた。
    「いらっしゃいませ」とダンディーな見た目とは裏腹に優しい声色で迎えてくれる。
    店内BGMはなく店主の調理音だけが響き渡る心地の良い空間。
    厨房側には5席のカウンター席と反対側に座敷の席があった。ラーメン屋で座敷ってかなり珍しい。
    看板メニューのJIROと炒飯のセットを選択。ニンニクの有無は本家の二郎と違って食券を渡す時に申告するらしい。少なめでお願いした。前の客のラーメンが届いてから5分程で到着。
    いやはやこのラーメンがホントに美味い。メンマやオニオンチップ、長ネギ等が入ってるので流石に本家の二郎とは似ても似つかないが、こってりとしたスープがしょっぱ過ぎない絶妙なバランスを保っていて、中太の麺とめちゃくちゃ合う。ちゃんと二郎インスパイアしてる。地方でこのレベルの二郎インスパイアが食えるのかと若干感動すらも覚える。
    セットの炒飯もラーメンに合わせてしっかり量が抑えられていてやや薄味で食べやすい。あっという間に完食してしまった。
    ここからが更に驚愕したこと。他の客も帰って自分しか居なかったしどうしても気になることがあったので帰り際に店主と少し話をした。

    「修行先って何処なんですか?」
    「実は自分で調べて作ったんですよ〜」
    「ええっ!?独学なんですか!?凄いですね!!じゃあラーメン二郎に行かれたことは?」
    「それもなくて…何で友人とかに聞いたり本で調べたり色々勉強して作ったんです」

    …えっ?このレベルのインスパイアを完全独学で作ったの…?ヤバくね…?天才では…?
    何でも店主は女性や子供でも食べやすいようにスープの濃度も調整して作ってるらしい。確かに二郎系にしてはスープ飲みやすかった…
    またお願いしますーと見送られて店を退店。いやー…こんな凄い店に出会えるとは地方も捨てたもんじゃないな…
    天竜川には他にも素晴らしい店がいっぱいあるので浜松に用事がある人は是非寄ってみてほしい