• 金目鯛らぁ麺(800円)

  • 2021年5月11日(火)

    この日は会社帰りに寄り道をしてこちらの店を訪問です。

    19時43分に到着すると、店内には先客が僅か1名のみの状況です。

    先ずは「金目鯛らぁ麺」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事3分ほどでラーメンが到着です。

    透明なスープの中には全粒粉入りのストレート細麺が盛られていて、その上にはチャーシュー、焼き鯛の解し身、穂先メンマ、刻み紫玉ネギ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、微かに輪郭を保ちつつも穏やかな塩味と共に、鮮魚出汁の濃密な味わいが口の中に広がります。

    出汁は金目鯛のアラが主体との事ですが、鮮魚に有りがちな生臭さを一切伴う事なく金目鯛の風味だけが緻密に存在しています。

    一方、鮮魚出汁の背後には若干鶏の風味を感じるものの、金目鯛の風味を損なう事なく味わいを密かに底上げしている印象です。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が若干硬めに茹でられていて、低加水の割には滑らかな喉越しと共に小麦粉の鮮明な風味を感じます。

    そして、硬めに茹で上げた麺の割にはスープが存分に絡み込み、スープから伝わる微かな塩味の輪郭が麺の力強い風味を一段と際立てています。

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理で仕上げた豚肩ロースのレアチャーシューがスライサーで極めて薄めに切られています。

    肉質は極軽めに味付けされていて、極上の金目鯛スープで若干熱を通してから戴くとまるで上質な豚シャブを食べている様な錯覚に陥ります。

    そして、解し身を麺に絡めて食べてみると、焼けた鯛の香ばしい風味が加わる事で、味わいに突如として鋭さやパンチが増します。

    食べ終えた感想ですが、私個人的にはとても資本系列店とは思えないほど研き込まれた完成度の高い味わいでした。

    正直チェーン店と言う先入観を少なからず抱いていましたが、その先入観を覆して尚余りある素晴らしい味わいだったと思います。

    改めて訪れる機会があれば、次は「濃厚金目鯛白湯らぁ麺」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。