• 小豚ラーメン(1300円)

  • ヤサイアブラ
    北北西2m・晴れ

    今季最強寒波と聞けば寒さからではなく遂にこの季節が来たかと震える。武者震い。業務的な区切りと、寒波による風が加われば行かないわけにはいかない。

    開店前に店舗に着くと同じ考えの武者が20名。開店後にはさらにその数を増やしていた。
    空腹度合いもそれほどではなかったため、小ラーメンも検討していた。しかし、気付けば券売機に紙幣を2枚投入し、それと引き換えに白いプラ食券を手にしていた。
    無印のあったか綿インナーにロンTという、今季最強寒波の日には似つかわしくない格好で入店を待つ。ワクワクから寒さなど感じないと思っていたのも束の間、入店時には手指の感覚が無くなっていた。

    さて着丼。スープを一口。
    出汁感すら感じるほどの旨味爆発スープ。尖りは鳴りを潜めるが、パンチが無いわけではない。旨すぎて切られていることさえ気付かないほどの鋭利な尖り。
    麺はそのスープを吸ってこれまたとんでもない旨さ。この前までは以前の麺の方が好みと思っていたが、この味染みを感じさせられるともう戻れない。
    豚は相変わらずの5.5枚。しかしそのどれもがなぜこんなにホロホロになる!?と驚嘆するほどの柔らかさ。脂っぽくて柔らかいのではない。明らかに作り手によって華麗なる変化を遂げた豚。
    このスープが飽きずに最後まで伸び続けるのがマツジの凄い所。丼を置いてはスープを飲み、気付けば立った状態でスープを飲んでいた。

    大満足で完食。食べながらどんな文章を書こうとワクワクしていた。そのライブ感、文章で伝わっただろうか。