• 醤油焦がしネギラーメン(800円)

  • 丸鶏豚骨に煮干しなどの魚介を合わせた、醤油味のスープ。やや濁っている。香味油は鶏油とねぎ油。アクセントに焦がしねぎ。麺は自家製の細麺。コシがあって食感がいい。
    チャーシューは豚バラ肉が2枚。大きくて、箸でつまむと崩れるほど柔らかい。穂先メンマは2本。長くて太さも充分で絶品。具は他に青ねぎ、海苔。

    動物系と魚介系の旨味を高い次元で融合させた、熱々のダブルスープ。焦がしねぎが絶妙に効いている。
    自家製の細麺も、当然相性は抜群。ただ、スープの熱でどうしても伸びやすい。
    チャーシューは柔らかいが、旨味は抜けていて興ざめ。とはいえ、青ねぎと焦がしねぎだけで充分に箸が進む。チャーシューと穂先メンマを半分ずつ残して、麺を食べ終えたらいったんお別れ。
    スープは後の楽しみに取っておく。

    チャーシューライス(300円)は、ラーメンと並ぶこの店の二大看板のひとつ。いや、それ以上といっても過言ではない。
    善行時代(約15年前)は、ラーメンよりも先にこれを頼むと、店主に「うちはチャーシューライス屋じゃないんで」なんて言われたものだがσ(^_^;)
    大きめで深い茶碗にご飯をよそったら、炙った角切りチャーシューをごろごろと。さらにご飯をよそい、同じく炙った豚バラ肉のチャーシューを2枚。
    刻んだ極太メンマを適量。焦がしねぎと青ねぎをあしらったら完成。

    ひつまぶしのように、ご飯とチャーシューが層になっている。ご飯の炊き加減は適当。
    角切りチャーシューのおかげで、ボリュームはかなりある。カリカリで香ばしく、脂身はご飯の熱でとろとろ。咀嚼回数が必然的に増える。
    正直、上の2枚のチャーシューがなくても成り立つほど、たっぷり挟まっている。
    刻んだ極太メンマは箸休めに。チャーシューばかりでは単調になるので。焦がしねぎと青ねぎも適当なアクセントになる。

    上に乗ったチャーシューは食べ応えこそあるが、味や食感はご飯の間のと大差ない。回しかけられた、醤油ダレも美味い。
    飽きが来たら、れんげでスープをかけて雑炊風に。残った具も一緒に。ご飯が潤沢な旨味のスープを吸って、ガラッと趣が変わる。
    さらさらとかき込んで完食。ボリュームがあるだけに、この味変は必要不可欠。

    最後は残ったスープ。温くなると、魚介の旨味が前面に突出してくる。
    絶品。味の変化を楽しめるのは、サイドメニューを頼んだからこそ。熱々のスープを飲み干したのでは、この満足感は得られない。

    新型コロナウイルス対策で、券売機脇に手指の消毒用アルコールあり。テーブルの消毒も徹底。扉は閉めての営業。
    12時着で店外5人待ち。店内の券売機脇にもベンチがあり、そこにも2〜3人。すぐに後ろに列が伸びる。場所柄、車で乗り付けてくる客が大半。