• 豚骨ラーメン(720円)

  • 2021年4月30日(金)

    昨夜は2軒目に前々から気になっていたこちらの店を初訪問。

    19時15分に到着すると、店内には先客が5名のみの状況です。

    先ずは「豚骨ラーメン」の食券を購入し、食券を渡すと共に「全て普通」と伝えると待つ事6分ほとでラーメンが到着です。

    白濁した豚骨スープには鶏油が多めに浮いていて、緩やかに縮れた中太麺の上にはチャーシュー、ホウレン草、海苔、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、醤油の穏やかな風味や塩味と共に、乳化した豚骨出汁のクリーミーでいてコクの効いた味わいが口の中に広がります。

    出汁は豚骨が主体と思われますが、所謂巷の「博多豚骨」に近い風味よりもコクを重視した味わいです。

    一方、醤油の風味は至って低めに抑えられていて、塩味も豚骨出汁の味わいを底上げする程度に留めてある印象です。

    コクを感じさせるバランス型の味わいである一方、私個人的には素材の風味に些か乏しい脆弱な味わいに感じてしまいます。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が僅かに硬めに茹でられていて、風味には若干欠けるものの靱やかなコシや歯応えを感じます。

    ただ、雑な湯切りにより麺が茹で湯を纏っていて、尚且つスープの粘度が緩めである為に麺に対する絡み具合に乏しい印象が否めません。

    次にチャーシューを食べてみると、醤油ダレで味付けされた豚バラ肉の煮豚が若干薄めにスライスされています。

    ただ、赤身が結構硬くなっていて、噛み締めると脂身のコクを感じるものの、赤身自体の旨味は残念ながは舌に極めて伝わり難い印象です。

    食べ終えた感想ですが、味は決して悪くはないものの、調理に丁寧さが欠ける為に今一つ潜在力を活かし切れていない様な気がします。

    次に訪れる機会があれば、次は一番人気の「地獄ラーメン」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。