今回いただいたのは、麺や江陽軒さんの看板「つけそば」。一口食べた瞬間から「こだわりの結晶」という言葉が浮かびました。
まず印象的なのは、自家製のツルツルシコシコ麺。北海道産の小麦粉を使用しており、小麦本来の香りと甘みがしっかりと感じられます。口に含むと弾力がありながらも喉ごしは軽やかで、箸が自然と進んでしまう心地よさ。大盛でも一瞬で食べきってしまうのも納得です。
つけ汁は、国産カタクチイワシのイリコと北海道産天然羅臼昆布を軸にした出汁がベース。そこに滋賀県産の淡海地鶏と国産生豚の旨味が重なり合い、力強さと繊細さを兼ね備えています。醤油は「ヒシモ醤油」を使い、香ばしさと奥行きのあるコクを演出。丸松物産の細メンマはコリコリとした歯応えが心地よく、食感のアクセントとして大活躍です。
特筆すべきは、その「凝縮感」。スープをまとった麺を口に運ぶと、魚介と動物系の旨味、醤油の芳ばしいキレが一体となり、まさに五感を揺さぶる一杯。最後はスープ割で余すことなく楽しめ、レンゲを持つ手が止まらなくなるほどでした。
そして最近、草彅剛さんとやすともさんの番組「ウサギとカメ」に“醤油ラーメン代表”として出演されていたのも話題。普段から通っているお店がテレビで紹介されるのは、常連として誇らしい気持ちになりますね。「やっぱりこの味は間違いない」と改めて実感させてくれる瞬間でした。