麺はバリバリ食感の揚げた中細麺。
中華鍋で調理された醤油味のあんがかけられる。具材はもやし、にんじん、キャベツ、豚肉、玉ねぎ、きくらげ、たけのこ、絹さや。
皿の縁には和芥子。
食感のいい揚げ麺に、濃いめの味付けのあんをかけたオーソドックスなかた焼きそば。
あんのとろみ具合、味の濃さ、具材の豊富さと彩り。どれを取っても一級品。絹さやは珍しいが、この緑が地味に映える。
麺の量はさほど多くなく、あんがたっぷり。麺の食感も終盤まで持続する。和芥子が適度なアクセントに。
中盤からは、卓上の酢を回しかけてまろやかに。自家製ラー油も適量垂らす。あまり辛すぎず、風味が非常にいい。
町中華最高峰のかた焼きそばの座は、私の中では揺るぎない。
店主が中華鍋の手入れをしていて、開店が数分遅れたが、そんなのは些細なこと。非礼を詫びられて、却って恐縮したわ。