• 中華麺(800円)

  • 2020年5月17日(日)

    本日はラーメン娘のリクエストでこちらの店を初訪問。

    11時55分頃に到着すると、既に8名の先客が列を作って入店待ちの状況です。

    外で待つ事30分ほどで店内に案内され、二人とも「中華麺」を注文すると、待つ事7分ほどでラーメンが到着です。

    ただ、他の客が食べているラーメンや中盛り用の器を見た時点で、直ぐに「永福町大勝軒」の流れを汲む店だと気付きました。

    因みに、店を出てから直ぐにネットで調べてみましたが、やはり店主さんは過去に「永福町大勝軒」で修行されていた様です。

    ただ、大まかな外観は似ているものの、ラードの膜は「永福町大勝軒」ほど厚くなく、一方でチャーシューは「永福町大勝軒」に比べて格段に立派な印象です。

    先ずはスープを飲んでみると、醤油の風味や動物系の旨味が土台となって、魚介系の風味が前面に強く押し出されています。

    確かに「永福町大勝軒」を彷彿とさせる味ですが、こちらでは「永福町大勝軒」に比べて特に魚介節の風味が強めに効いています。

    因みに、スープの味だけで言えば私的には「永福町大勝軒」に比べてこちらの方が断然好みです。

    次に麺を食べてみると、強く縮れた中太麺がやや硬めに茹でられていますが、密に詰まった様な歯応えを感じるものの、小麦粉の風味はさほど強く舌に伝わりません。

    この事から恐らく加水率は中程度かやや高め寄りであり、尚且つ麺の色目まで考慮するとカン水を結構多めに加えている様な気がします。

    そして、硬めに茹でた麺である為に最初はスープの絡みにやや欠けるものの、食べ進めるに連れてスープの絡み具合が次第に良くなる印象を受けました。

    次にチャーシューを食べてみると、ロール状に巻いた豚バラ肉の煮豚がやや厚手にスライスされています。

    箸で持ち上げただけで崩れるほど柔らかく煮込まれていて、強めに染み込んだ醤油ダレの味わいが背景になる事で、脂身のコクや甘味が一層クッキリと舌に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、元祖である「永福町大勝軒」にも引けを取らないほどの素晴らしい味わいだったと思います。

    特にスープとチャーシューは「永福町大勝軒」に比べて格段に洗練されている印象を受けました。

    ただ、麺とスープのバランスについては「永福町大勝軒」の方が数段優っている様に思えます。

    率直に言えば、私的にはやはり「永福町大勝軒」の味の方が好みです。

    改めて訪れる機会があれば、次は「永福町大勝軒」には無い「つけ麺」を是非食べてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。