• 塩ワンタン麺(900円)

  • 2021年8月22日(日)

    本日は約半年振りにこちらの店を訪問です。

    前回戴いた醤油が極めて美味しかった為、何時か塩も是非試してみたいと思っていました。

    ただ、横浜から板橋は流石に遠く、再訪に踏み切るまでに半年近い月日を要してしまいました(汗)

    11時44分に到着すると、店の前では15名(後に2名離脱)の先客が入店待ちの状況です。

    待つ事56分ほどで店内に案内され、先ずは目当てである「塩ワンタン麺」の食券を購入しました。

    そして、席に着いて食券を渡すと、待つ事9分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透明なスープは微かに曇りを帯びていて、中細麺の上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、刻みネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、角を伴わない円やかな塩味と共に、重厚でいて複雑な出汁の味わいが口の中に広がります。

    前回は出汁を鶏や乾物魚介、椎茸と記録していましたが、改めて味わうと他にも貝や昆布が使われている様な気がします。

    ただ、貝類の風味や昆布の甘味に関しては、出汁が与えた訳ではなく塩ダレに含まれていた可能性も強ち否定出来ません。

    総じて言うならば、多彩な風味が主張を潜めつつも調和を保つ事で、重層的且つ分厚い旨味の層を構築している印象です。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの中細麺が若干硬めに茹でられていて、緻密な歯応えと共に小麦粉の鮮明な風味を感じます。

    そして、麺にはスープが存分に絡み込み、噛み締めると麺の甘味とスープの旨味が重なる事で味わいに極めて深い奥行きを与えます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚肩ロースの焼豚が若干厚めにスライスされています。

    肉質は微かに燻煙の風味を帯びていて、噛み締めると歯応えに肉質の弾力を感じると共に、赤身の旨味や脂身の甘味が舌に至って素直に伝わります。

    次にワンタンを食べてみると、挽肉餡が厚めな皮で緻密に包み込まれていて、挽肉餡には刻みネギと共に粗めに摺り下ろした生姜が仕込まれています。

    外観的には豚挽肉の様に見えるものの、生姜が強過ぎる事でさほど豚の気配は伝わらず、私個人的には正直言って寧ろ鶏挽肉寄りの味わいに感じます。

    食べ終えた感想ですが、塩も醤油に負けじと劣らず極めて素晴らしい味わいでした。

    ただ、知らない間に食べログの評価が顕著に上がっていて、そのせいか待ち客の人数も前回に比べて大幅に増えていました(汗)

    次はもう少し暑さが落ち着いた頃を見計らって再び訪れてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。