• かもがら、とりがらだしのしょうゆラーメン(1100円)

  • 2023年1月8日(日)

    今朝は島田まで移動して前々から気になっていたこちらの店を初訪問。

    こちらはフレンチ料理歴30年の店主が約6年前に開業した店との事です。

    尚、私はこの店の存在を昨秋に発刊されたTRY全国版で初めて知りました。

    9時30分に到着すると、店外の待合席では4名の先客が入店待ちの状況です。

    外で待つ事15分ほどで店内に案内され、先ずは「かもがら、とりがらだしのしょうゆラーメン」の食券を購入しました。

    そして、席に着いて食券を渡すと、待つ事17分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透き通ったスープは醤油の色に染まっていて、麺線が揃えられた細麺の上にはチャーシュー、豆苗、味玉が乗っています。

    因みに、薬味の刻みネギは別の小皿で提供されました。

    先ずはスープを飲んでみると、若干強めな醤油の風味や塩味と共に、豊潤でいてビターな出汁の旨味が口の中に広がります。

    出汁はローストした鴨に鶏や豚足との事ですが、自ら味わう限りでは鴨の独特な風味が味わいの主体を占めている印象です。

    ただ、鴨ガラを予めローストした事が影響してか、スープを飲む度に仄かな苦味が舌に余韻として残ります。

    一方、醤油は強めに効いている割には塩角が抑えられていて、出汁の旨味を遮る事なく味わいに巧妙な輪郭を与えています。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が若干硬めに茹でられていて、パツリとした歯切れと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

    そして、細麺にはスープが潤沢に絡み込み、噛み締めると醤油の塩味が背景となる事で小麦の甘味が一段と膨らみを増す印象です。

    ただ、時が経つに連れて低加水麺がスープを吸収すると共に、先ほどスープから感じた仄かな苦味が徐々に存在感を増して来ます。

    次にチャーシューを食べてみると、小振りな豚バラ肉のブロック煮豚が適度な厚みにスライスされています。

    肉質はパサ付く事なく瑞々しく仕上げられていて、噛み締めると若干甘めな下味と共に脂身のコクや甘味が舌に鮮明に伝わります。

    次に味玉を食べてみると、半熟の黄身はゼリー状に固められていて、尚且つ甘めな下味で黄身の旨味が巧妙に底上げされています。

    食べ終えた感想ですが、鴨の独特な風味が見事に演出されてはいるものの、私個人的にはスープの苦味が終始気になる印象でした(汗)

    この苦味は恐らく意図的な産物と思われるものの、自ら味わう限りでは個々で好みが明確に分かれる味わいである様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は敢えてオーソドックスな「中華そば」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。