• 並ラーメン(もも)(780円)

  • 生ガラを炊いた、まろやかで臭みのない豚骨醤油味のスープ。香味油には地鶏の鶏油を使用。今週は愛知県産の名古屋コーチン。麺は菅野製麺所の平打ち中細麺(店の表記は中太麺)。硬さは適当。
    チャーシューは薫製もも肉と旨トロバラ肉から選べて、前者を選択。ほうれん草は生で7本。具は他に茹でキャベツ、長ねぎ、海苔。

    家系からの派生。豚骨スープは癖がなく、骨粉も底に沈むが、濃厚とは言い難い。鶏油にこだわっているようだが、そこまでの違いは感じられず。
    麺は家系と比較すると細め。つるっとした食感で、スープがあまり絡まない。
    チャーシューはスモーク香るもので、適度な食感と脂身の量で美味しい。大きくて厚みもそこそこあり、食べ応えがある。
    ほうれん草は株の根元を落としてあるので、麺と一緒に啜れる。キャベツは軸の部分もあるが、柔らかいので抵抗はない。
    反面、海苔が1枚なのは寂しい。小ライスを頼もうという意欲を削がれる。
    最後は卓上の昆布酢を適量注いで、まろやかにして完食。これはぜひ入れるべき。

    結論から言うと、家系とは似て非なる一杯。卓上の調味料からも窺える。おろしにんにくは、店員に言えば貰えるようだが。
    醤油は立っていないが、スープは丁寧に炊いているし、一定の水準は満たしている。
    ただし、戸塚駅西口には「源泉」、資本系の「松壱家」「壱角家」と家系がひしめき、豚骨ラーメンは「麺場 絆 1048」の一強。
    そこに割って入るには、いささか力不足か。素人の予想など、一笑に付するほど繁盛してくれれば、それに越したことはないが。

    2020/8/10OPENの新店。
    自由が丘の家系「渡来武」で修行した、三兄弟が「らーめん オハナ」の跡地に出店。
    内装は多少手を加えているが、厨房やカウンター、テーブル席の配置はほぼ居抜き。

    新型コロナウイルス対策で、入口脇に手指の消毒用スプレーあり。カウンターには移動可のパーティションを設置。
    テーブルは布巾で拭くのみ。扉も閉めたままでの営業。