• ギョトン(1030円)

  • 今回いただいたのは、またまたお気に入りの家系ラーメン「ギョトン」。
    豚骨の力強さに魚介の旨味を重ねた、いわゆる“魚豚系”の一杯で、食べるたびにその完成度の高さを実感させられるラーメンです。

    まず目の前に運ばれてきた瞬間に感じるのは、家系らしい濃厚な香りの中にふわっと漂う魚介のニュアンス。スープの表面には煮干オイルが浮かび、その香ばしい香りが食欲を一気に引き上げてくれます。豚骨のコクだけで押し切るのではなく、魚介の旨味を重ねることで味に奥行きが生まれているのがこの「ギョトン」の魅力です。

    まずはスープを一口。
    とろみのある豚骨の濃厚さが舌に広がったあと、煮干の旨味がゆっくり追いかけてくる。家系らしいパンチはしっかりありながら、魚介の香りが後味を整えてくれるため、重たすぎずついもう一口とレンゲが伸びてしまうタイプのスープです。濃厚なのに飲み続けてしまう…そんな中毒性のある味わいです。

    トッピングの中で特に印象的なのが燻製チャーシュー。
    ほんのりピンク色を残した肉質に、噛んだ瞬間ふわっと広がるスモーキーな香り。ラーメンの具というより、一品料理のような存在感があります。スープに浸して食べると、豚骨のコクと燻製の香りが重なり、さらに深い味わいに変化します。

    今回嬉しかったのは、常連の証でもある「白帯」をいただいたことで、味玉が無料になったこと。まろやかな卵のコクがスープの濃厚さをやさしく包み込み、味のバランスを整えてくれます。そしてネギのシャキシャキした食感が良いアクセントになり、濃厚な一杯の中に爽やかなリズムを作っています。

    そしてこのお店を語る上で外せないのが、平日ランチの白飯無料サービス。
    物価が上がり続けるこのご時世で、このサービスは本当にありがたい存在です。

    このラーメンの楽しみは、実はここからが本番かもしれません。
    ご飯にギョトンスープを軽くかけ、味玉を乗せ、少しコチジャンを添える。そして海苔で巻いて食べる。これが本当に美味い。豚骨と煮干の旨味が染みたスープ、卵のまろやかさ、コチジャンのピリッとしたアクセント、そして海苔の香り。すべてが合わさることで、ラーメンとはまた違った完成された一皿のような味わいになります。正直なところ、これを食べに来ていると言ってもいいくらいで、もしかするとラーメンよりもこちらがメインなのでは…と思ってしまうほどです。

    そしてこのお店の魅力は、味だけではありません。
    大将の人柄の良さも、この店に通いたくなる大きな理由の一つ。ラーメンに対する愛情や、お客さんとの距離感の近さが自然と伝わってきて、食べ終わる頃にはまた来たくなる。そんな空気が店内に流れています。

    濃厚な家系ラーメンの力強さ、魚介の奥行き、燻製チャーシューの香り、そしてご飯との最高の組み合わせ。
    一杯のラーメンの中に、味の楽しさと店の温かさが詰まった一杯でした。