• ラーメン(750円)

  • 2023年1月25日(水)

    昨夜は1軒目が消化不良であった事から2軒目にこちらの店を訪問です。

    こちらは今年で創業67年目を迎える大井町で揺るぎない人気を誇る老舗です。

    尚、現在の店主は2代目であり、初代は都内有数の老舗である「喜楽」出身との事です。

    17時43分に到着すると、待ち客は見当たらないものの店内の席は既に埋まっている状況です。

    待つ事4分ほどで席に案内され、着席すると共に「ラーメン」と伝えると7分ほどでラーメンが到着です。

    透明な醤油スープには焦がしネギが浮いていて、中太平打ち麺の上にはチャーシュー、煮玉子、モヤシが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、適度に効いた醤油の風味や塩味と共に、シンプルでいて力強い出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は鶏や豚の動物系に根菜類と思われますが、動物の旨味を主軸として根菜類の極自然な甘味が優しく寄り添っている印象です。

    一方、タレは醤油の無垢な風味を素直に保ってはいるものの、塩味は化調でマスキングされる事で適度な塩梅に収められています。

    また、揚げネギは「喜楽」よりも強めに焦がされている事から、素朴なスープの味わいに香ばしい風味と鮮烈なパンチを与えます。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が柔らかめに茹でられていて、モッチリとしたコシと共に仄かな小麦の風味を感じます。

    そして、平打ち麺にはスープや揚げネギが存分に絡み込み、噛み締めるとそれらが混ざる事で味わいに一段と膨らみが増す印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、脂身が少なめな豚肩ロースの煮豚が結構厚めにスライスされています。

    肉質には醤油ダレが深めに染みていて、噛み締めると赤身が繊維質に沿って解れると共に肉質の素朴な旨味が舌に存分に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、ノスタルジーとジャンク感を見事に兼ね備えた老舗の一品とはとても信じ難い極めて個性的な味わいでした。

    昔は「喜楽」の方が好みではあったものの、回数を重ねるに連れてこちらの方が次第と自分の好みにハマりつつある様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は以前にラーコンパニオンとシェアして食べた「ワンタンメン」を是非1人で堪能したいと思います。

    ご馳走さまでした。