暑い。11月とは思えぬ暑さだ。
こう暑い日が続くと冷たい麺が食べたくなる。
ここはつけ麺で手を打つか。いやいや麺もスープもヒヤヒヤで食べたい。
この時期冷やし中華を探すということはツチノコを探すほど難易度の高いミッションとなることだろう。
そんなお手上げ状態に起死回生の情報がもたらされた。
滞在しているホテルの直ぐ近くの街中華に『ざる中華』があるという。
流石は、ディープなワンダーランドの街中華に万歳三唱し、いざ来店。
皆様は『ざる中華』は何処の痴れ者かご存知だろうか。
東北地方界隈を根城としている、東北地方きっての夏の麺である。
首都圏の人達には馴染みが薄いらしく「ん⁉️ざる蕎麦の麺が中華麺に変わっただけのバッタモンだろ?」と思われる人もいるであろう。
いやいやいや。侮ってはならない。
嫁の実家の岩手県に行ったらつい喰らいたくなるほどに私的には激アツで胸アツな食べ物。
それがこんなところでこんな時期に頂けるなんて白昼夢を見ているのだろうか。
早速胸アツなヤツを注文。
まっ見た目は「ざる蕎麦」なんだが、つけ汁は鶏だしの醤油ベースに酸味の効いた、気をてらわずオーソドックスな汁。
麺は街中華らしい黄色の縮れ麺。麺につゆが絡みつき食欲がなくてもスルスル入っていく。旨し。
具は薬味のネギとワサビオンリーでなんとも潔い。
こんな時期に夏のご馳走をありがとう。