• 塩らーめん(貝)(880円)

  • 2022年1月12日(水)

    本日は出張で狭山に向かう途中でこちらの店を初訪問。

    昨年末に開業したばかりの新店ですが、マイレビ様達の投稿を見て気になっていました。

    12時55分に到着すると、店内には先客が僅か1名のみの状況です。

    先ずは「塩らーめん(貝)」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事4分ほどでラーメンが到着です。

    澄み切ったスープには平切りのネギが浮いていて、艶やかな中細麺の上にはチャーシュー、ナルト、岩海苔、刻み万能ネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、丸みを帯びつつも明確な塩味と共に、淡麗でいて極めて重曹的な出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は貝類が主体の動物オフと思われるものの、旨味の質が極めて複雑である事から相当な種類の貝類が使われていると思われます。

    また、貝の旨味が豊富な割には琥珀酸特有の渋味が少ない事から、恐らく帆立等の貝柱も結構な割合で使われている様な気がします。

    一方、スープからは貝とは異なる魚介らしき風味を感じるものの、構成が複雑過ぎる事から明確に感じ分ける事が出来ませんでした。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、風味には些か欠けるものの靱やかなコシを保っています。

    表面が艶やかである割にはスープが充分に絡み込むものの、風味が控えめである事から味わいに奥行きが若干欠けている様に感じます。

    次にチャーシューを食べてみると、豚肩ロースは極めて薄めに切られていて、尚且つ豚バラ肉と鶏胸肉は適度な厚みに切られています。

    豚肩ロースはレア寄りに仕上げられていて、噛み締めると生肉に近い歯触りを感じると共に肉質の味わいが舌に至って明確に伝わります。

    また、豚バラ肉は煮豚が直火で炙られていて、噛み締めると焼けた肉質の香ばしい風味と共に脂身のコクや甘味が舌に存分に伝わります。

    一方、鶏胸肉は微かに塩味を帯びていて、肉質が若干パサ付き気味ではあるものの、鶏胸肉の淡白な旨味が舌に極めて素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、スープからは店主の技術力の高さを感じたものの、全体的にはインパクトに欠けている印象が否めませんでした。

    とは言え、今回食べてみて他のメニューにも断然興味が湧いた為、今後も出張ついでに訪れて全てのメニューを試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。