• 鯛担麺2辛+鯛めし(1140円)

  • 【ラーメン界に迫り来る鯛ブームの波】

    鯛白湯とか鯛清湯は定着しつつある感ながら、鯛と担々麺の融合ってのは数えるほどしか聞いた事がない。
    店舗は和風に大きな暖簾が目隠し代わりになっているが、店内はバル風だ。
    ミシュラン星付きのフレンチ店で修行したシェフが、その技法を担々麺へ落とし込んでいる。

    メニューは大きく「汁あり」と「汁なし」の2つに分かれ、辛さ・痺れを3段階から選べる。
    トッピングにはレアポークチャーシュー・鶏胸肉チャーシュー(コンフィと書かれていた)・穂先メンマ・メランジェサラダ・細かく糸状にしたものを重ねたポテトフライに加え、担々麺の必需品 ミンチ肉が載る。
    ミンチ肉には鯛身が混ざっており、レア感を残したもの。
    鯛は愛媛宇和島産。
    仕上げにバルサミコ酢がかけられている。
    スープはエスプーマで泡立てられてから提供。

    ラーメン1杯850円は高めの設定だが、ここまで手の込んだものなら寧ろ安く感じられる。
    麺は低加水縮れ麺で、固めの仕上がりが良い。
    鯛白湯と胡麻ペーストが混ざり、唐辛子と山椒のスパイシーさが追い掛けてくる。
    鯛豚ミンチもスープに混ぜると濃厚さが増す。

    鯛めしも秀逸で、米の炊き上がりが好みのパッツン仕上げ。
    しっかり味付けされ、単体で充分楽しめるのだが、スープをかけて「リゾット風」。
    更にポットに入った鯛出汁を入れて「鯛茶漬け」で〆る。

    ◯de▽との共通点が多いが、個人的には圧倒的に此方の店が好きだ。