• 味玉清湯(しょうゆ)つけそば(930円)

  • 名古屋コーチンの丸鶏をベースに、煮干しや節系を加えた醤油味のつけダレ。香味油は鶏油と煮干油か。
    麺は浅草開化楼の細麺と平打ちの中太麺の合い盛り。量は並盛りで280g。細麺は低加水で歯応えがよく、平打ち麺はしなやかでいかにもつけそばらしいもの。どちらもきれいに折り畳まれて盛り付けられる。麺の丼には海苔が2枚。
    チャーシューは分厚い豚バラ肉で、表面をバーナーで軽く炙ってある。柔らかくて適度な食感。味玉は黄身が液状の半熟。青森県産の津軽じょっぱりを使用。具は他にメンマ、三つ葉、なると、長ねぎ。

    あっさりで魚介の旨味が潤沢なつけダレ。鶏がしっかり下支えしている。
    平打ち麺は普通だが、細麺が独特で面白い。九州の豚骨ラーメンを彷彿とさせる食感で、つけダレによく絡んで非常に美味い。
    むしろ、細麺の方が好み。水で締めているぶんだけ硬めに感じる。
    片方ずつ食べるも、交互に食べ比べるも、一緒に啜るも、すべては食べ手しだい。
    個人的には、一緒に啜ると双方の違いや良さが感じられて面白かった。

    チャーシューはボリュームたっぷりで、味玉は黄身が濃厚なもの。
    長ねぎは瑞々しい千寿葱を使用。三つ葉の風味がアクセントになっている。
    具の隅々まで非の打ち所のないつけそば。
    欠点は麺がくっつきやすいのと、海苔が丼に貼り付いて溶けるくらいか。前者はつけダレの中でほぐせばいいので、さしたる問題ではないが。

    麺を食べ終わった頃を見計らって、後ろからスープ割りを勧める声がかかる。
    お願いすると、量を減らしてスープを加え、三つ葉を散らして丼が返される。
    そのままでも飲める濃さなので、減らすなら一言欲しいかな。もう少し飲みたかった。
    余計な具を取り除くなど、丁寧な仕事ぶりは窺えるが。切った青柚子を添えて。絞って爽やかさを加えたら完食。
    卓上の調味料を何ひとつ試さなかったのが、完成度の高さを物語る(((o(*゚▽゚*)o)))
    これが「令和」最初の一杯。

    11時17分着で店外6人待ち。11時32分に入店し、食券購入から数分で提供。
    12時の退店時は待ちが18人に増えていたので、早めに着いて正解だった。

    プロ野球・巨人-中日、東京ドームでの観戦前。