• つけ麺(850円)

  • 2021年12月30日(木)

    本日は「こすが」を出た後にこちらの店を約1年振りに訪問です。

    某マイレビ様から頂いた「つけ麺も食べるべき」とのコメントを思い出して訪問しました。

    14時21分に到着すると、店の前では9名の先客が入店待ちの状況です。

    待つ事36分ほどで席が空き、先ずは目当てである「つけ麺」の食券を購入しました。

    そして、席に着いて食券を渡すと、待つ事6分ほどで待望のつけ麺が到着です。

    水で締めた細麺は昆布水に浸かっていて、上にはチャーシュー、メンマ、小松菜が乗っています。

    一方、スープは醤油の強い色味を帯びていて、中には鶏油と刻みネギが仕込まれると共に器の縁には海苔が添えられてらいます。

    また、麺だけで食べる為の塩と共に、スープの甘味や酸味を自分で調整する為と思しき砂糖やレモン汁が別皿で提供されました。

    先ずは麺を食べてみると、シルキーな細麺が硬めに茹でられていて、噛み締めると靱やかなコシと共に小麦の適度な風味を感じます。

    前回食べた時は加水が低めに感じたものの、歯触りに強いハリを感じた事から前回予想されたほどの低加水ではない様な気がします。

    次に昆布水を飲んでみると、想像以上に粘度を強めに帯びていて、昆布エキスの濃密な旨味と共に仄かな塩味が口の中に広がります。

    一方、スープを飲んでみると、生醤油の風味や塩味が極めて強めに効いていて、出汁からは鶏の風味が辛うじて舌に伝わる程度です。

    そして、麺をスープに漬けて食べてみると、昆布水が塩味を適度に和らげると共に生醤油の香ばしい風味が鼻腔を鋭く突き抜けます。

    次にチャーシューを食べてみると、低温で仕上げた鶏胸肉と豚バラ肉や豚肩ロースの煮豚が概ね適度な厚みにスライスされています。

    豚チャーシューは提供の直前に炒められていて、肉質や醤油が焦げた香ばしい風味と共に脂身のコクや甘味が舌に存分に伝わります。

    一方、鶏チャーシューは仄かな塩味を帯びていて、潤った肉質の歯触りを感じると共に鶏胸肉の淡白な旨味が舌に素直に伝わります。

    そして、最後に改めてスープを飲んでみると、流れ落ちた昆布水の旨味が加わると共に塩味が和らぐ事で魚介が僅かに姿を現します。

    食べ終えた感想ですが、私個人的には生醤油の香ばしさをフィーチャーした設計である印象を強く受けました。

    私は無駄に粘度の高い昆布水を使ったつけ麺が苦手なのですが、この設計ならば昆布水の粘度を態々上げる理由が充分理解出来ます。

    改めて訪れる機会があれば、次回は唯一未食である「にぼし」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。