• (葱)味玉塩らぁ麺(980円)

  • 国産牛げんこつ、アキレス腱と伊吹煮干しや牡蠣出汁などを合わせた清湯スープ。塩ダレは高知産海一粒など天然塩をブレンド。麺は享屋の真っ白な極細麺。量は140g。
    チャーシューは肉厚で、表面を炙って香ばしい。旨味もギュッと詰まった逸品。味玉は日本一こだわり卵を使用。黄身が鮮やかな橙色の半熟で、確かにねっとり濃厚で美味い。
    穂先メンマは長くて柔らかく、コリコリした食感。山形県産の寅ちゃん葱は、最高糖度21.6度を記録したこともあるブランド葱。さすがに甘いとまでは言わないが、辛味は皆無で食感もよく美味しいもの。

    非常に繊細で上品なスープ。牛骨煮干しというジャンルはかなり珍しい。複雑に折り重なった旨味の中に、ほのかな甘味を感じる。
    それに合わせるのが極細麺。かためは薦めないと券売機にある通り、非常にしなやか。
    事実、スープによく馴染む。伸びやすく、ゆっくり食べる私には合っていないが。
    炙りチャーシューは食べ応えがあり、味玉も謳い文句に違わない美味さ。以前と比べて、海苔やなるとがなくなったのはマイナス。
    看板の葱は前評判ほどではないか。以前は、葱増しが無料でできたんだが(´・ω・`)
    その辺の長葱と違うのは分かるが、100円出して山盛り葱にするほどかは微妙。

    その長葱抜きにしても、完成度の高い一杯なのは間違いない。ただ、13時前とはいえ、先客1の後客0はいくらなんでも寂しすぎる。
    味は文句のつけようがない。問題は……価格とボリュームだろうなぁ。
    現に並びの「小諸そば ニコライ店」や「とんかつ かつ屋」は、食後に覗いても満員だったし。

    2019年9月、消費税増税を先取りしたかたちで、麺類50〜80円値上げ。一方、超(葱)醤油らぁ麺は50円、超(葱)塩らぁ麺は80円値下げ。
    今年1月の開店時から、海老ワンタンは150円値上がりしている。ちょっと値上げ幅が大きすぎやしませんかね?

    初代葱師を自称する、清水寅(つよし)氏が手がける寅ちゃん葱。通販だと10本3300円(送料全国一律500円)もする高級品。
    余談だが、先の台風19号で最上川が氾濫し、45万本(1500〜2000万円)の損害があったとか。
    ここは関連会社の(株)ネギトラの経営で、山形県天童市の「寅ちゃん餃子」の系列。
    ブランド農家と高級料理店のお歴々が手を組んで、世に送り出した店舗ってところか。

    プロ野球・日本シリーズ第4戦、東京ドームでの観戦前。