• 白醤油二種の雲呑麺(1000円)

  • 2021年7月17日(土)

    本日はニボ美のリクエストで2軒目にこちらの店を初訪問。

    11時58分に到着すると、店外に待ち客は誰も見当たらず、店内には先客が3名のみの状況です。

    私は「白醤油二種の雲呑麺」、満腹一歩手前のニボ美は「支那蕎麦」の食券を購入して店員さんに渡しました。

    そして、席に着いて待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透明なスープは淡い琥珀色を帯びていて、ストレート細麺の上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、小松菜、白髪ネギが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、白醤油の適度な塩味や仄かな甘味を感じると共に、淡麗でいて重層的な出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は恐らく鶏や豚の動物系に煮干しや昆布と思われますが、動物系が主体を占めつつも煮干しの風味や昆布の甘味が仄かに効いています。

    決してインパクトを与える味わいではないものの、多様な素材の風味が輪郭を鮮明に保ちつつも極めてバランス良く調和している印象です。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が若干柔らかめに茹でられていて、コシには些か欠けるものの風味と滑らかさを適度に兼ね備えています。

    そして、細麺にはスープが強めに絡み込み、啜り上げると麺の甘味とスープの穏やかな風味が重なり合う事で味わいに一段と深い奥行きを与えます。

    次にチャーシューを食べてみると、オーブンで焼いたと思しき小振りな豚バラ肉と豚肩ロースが何れも若干厚めにスライスされています。

    豚バラ肉は甘めな醤油ダレで若干深めに味付けされていて、醤油の味わいが絶妙な背景と化す事で脂身のコクや甘味が舌に極めて鮮明に伝わります。

    一方、豚肩ロースは中心に赤味を保っていて、噛み締めると肉々しい歯応えを感じると共に、凝縮された赤身の旨味が舌に至って素直に伝わります。

    次にワンタンを食べてみると、豚挽肉餡と剥き身の小海老が薄めの皮に極めて緻密に詰め込まれています。

    ただ、私が味わう限りでは何れも至って有り触れた味わいで、特に肉ワンタンに関しては一番肝心な肉汁の味わいに些か欠ける印象が否めません。

    食べ終えた感想ですが、極めて整った味わいではあるものの、私個人的には新たな発見や強い個性を感じる味わいではありませんでした。

    一方、最後にニボ美のスープを少し飲んでみると、濃口醤油のコクや風味が見事に際立った特徴的な味わいでした。

    改めて訪れる機会があれば、次は私も「支那蕎麦」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。