2023年8月11日(金・祝日)
昨日はBMしてから長々と放置していたこちらの店を初訪問(汗)
こちらは昨秋に発刊されたTRY最新版で新店しお部門1位に輝いた店です。
因みに、放置していた理由は単純に横浜からのアクセスが良くないからです(苦笑)
13時07分に到着すると、店内では丁度全ての席が埋まっている状況です。
待つ事僅か4分ほどで店内に案内され、席に着いて「らあめん(塩)」を注文すると5分ほどで待望のラーメンが到着です。
黄金色を帯びたスープには薄らと鶏油が浮いていて、艶やかな中細麺の上にはチャーシュー、メンマ、刻みネギが乗っています。
先ずはスープを飲んでみると、円やかでいて微かに輪郭を保った塩味と共に、重厚でいてクリアな出汁の旨味が口の中に広がります。
TRYの説明によると出汁は鶏や昆布に干し海老との事ですが、鶏が味わいを占める中で他の素材が密かに厚みを与えている印象です。
また、存在を知っても尚干し海老の気配は殆ど感じられず、器の底からは寧ろ干し貝柱と思しき沈殿物が少なからず見受けられます。
尚、スープは鶏骨から抽出されたゼラチン質に満ちていて、それに抱き込まれる形で肉質から出た鶏脂が満遍なく溶け込んでいます。
一方、絶妙に施された塩味が鶏の旨味を鮮やかに縁取ると共に、鶏脂から来るコクや甘味をさり気なく底上げしている様に感じます。
些か鶏に偏り気味な構成ではあるものの、鶏の凡ゆるパーツが見事なバランスで配される事で比類なき味わいが生み出されています。
次に麺を食べてみると、若干低加水寄りの中細麺が硬めに茹でられていて、粘りを帯びた歯触りと共に仄かな小麦の風味を感じます。
そして、滑らかな肌にはスープが存分に絡み込み、噛み締めると鶏脂のコクが重なる事で小麦の甘味が一段と膨らみを増す印象です。
次にチャーシューを食べてみると、豚肩ロースの煮豚が分厚めに切られていて、尚且つボイルされた鶏胸肉は薄めに切られています。
豚肩ロースはホロホロになるまで煮込まれていて、幾分甘めな醤油ダレの風味と共に肉質の素朴な旨味が舌に余す所なく伝わります。
一方、鶏胸肉はパサ付く事なく潤いを保っていて、尚且つ下味が極軽めである事から肉質の淡白な旨味が舌に素直に映し出されます。
食べ終えた感想ですが、当初は正直さほど期待してはいなかったものの、そんな予想を良い意味で裏切る素晴らしい仕上がりでした。
改めて訪れる機会があれば、次回はこちらの人気メニューである「半チャーハン」をセットで食べてみたいと思います。
ご馳走さまでした。