• 冷たい極とんラーメン(690円)

  • 半熟煮玉子 +110円

    近くで用があり、お昼をパパッと済ませたくここへ初訪麺。

    福山市の(株)とん匠が直営8店、FC店5つを展開する。おそらくFC尾道店以来の2店目の訪問。

    店外のPOPを見て入店前にメニュー決定。夏季限定の冷めたいラーメン。食券制。

    着丼後一瞥して悪い予感的中を悟る。冷やした豚骨スープの油脂が取りきれていない(もしくは取りきっていない)。表面に白い脂が点々と浮いている。

    気を取り直して実食。まずはスープから。いわゆるよくある豚骨スープ。これを冷やしたもの。結構にんにくが効いている。味付けはかなり濃いめ。温度が低いとより強く塩味を感じるが、標準のラーメンと同じ割合でカエシを加えているのかもしれない。

    前途のように脂が混じっているため、冷たいのだがスッキリスープとは言いがたい。レンゲにも唇にも一発で脂がまとわりつく。

    麺は本部での自家製。温かいメニューのと同じものと思われる。しっかり冷やしてあり、水切りもキチンとできている。茹で加減はちょうど良いが、かためをオーダーした方が合うかもしれない。替玉もできると勧めてもらった。

    具は、ジャキジャキ食感が心地よい青ねぎ。サッと炒めた甘辛味の薄切り豚バラ肉。作り置きで熱々ではない。常温のため、冷やした時のように脂が口に障ることも、せっかく冷やしてあるスープがぬるくなることもない。少々味が濃く、やはり濃いめのスープと相まって白いご飯が恋しくなる。

    のりが2枚。やや厚めでまあまあの代物。家系のような良品ではないが、昨日のそれのように溶けてしまう心配は無い。ただ、家系で必ずのり増しする私でも、必要性はあまり感じなかった。

    途中からは自分でゴリゴリするタイプのすりゴマと、辛子高菜を加えて食べ進める。麺と具を平らげて終了。替玉は辞退。

    冷たいとんこつラーメンを提供するというアイデアは良いのだが、提供商品が追い詰めきれていない印象。油脂をキッチリ取り去り、代わりに植物系の香味脂を加え、よりスッキリした味わいの方向に振れば素晴らしい夏季の逸品になると思う。

    好んで踏んだ地雷。諸々勉強になりました。