• トリプル(1300円)

  • チャーシューを3枚。
    油断していました。
    氷山の一角という言葉をまさかチャーシューに使うことになるとは思いもしませんでした。
    持ち上げたその重みは、実に視認できていたサイズの3倍。普通見栄え良くするために薄いものを横に置く、そんなチャーシューが、奥に深くどっしりと構えていました。

    口に入れると、濃口の醤油ベースのスープに濃厚なチャーシューの脂が交わった、汁がジュワッと出て、その柔らかさに舌が喜びます。
    柔らかいのに肉厚で、喉に突っかかりそうな錯覚を覚えながら掻きこむも、まだ後2枚。
    とうに許容量は超えているのに不思議と箸が進みました。

    白飯にしっかりとスープを馴染ませたチャーシューを着丼。かきこむ。
    これまた美味い。あまりにマッチしています。
    そして卓上のニンニク辛油を入れるとまたこれが美味いのです。
    臭みが全くない、あくまでの風味程度のアクセント。
    それに誘われて麺が進むこと、進むこと。

    あっという間に最後のチャーシュー。
    これが間違いでした。
    最後の一枚は、他の2枚を足しても余るほどのサイズ感。さながらラスボス。
    あまりに重い。かじる。重い。
    箸で持つと自重で崩れるほどの重さ。
    だけれども美味しい。
    これを焼豚というのはなんだか間違いな気がして、チャーシューと書くから正解のような、そんなボリューミーなチャーシュー麺。
    文句なしの大満足。
    また来たいと思います。
    ありがとうございました。