• もりそば(並)(770円)

  • 2021年9月15日(水)

    昨日は出張に向かう途中でこちらの店を初訪問。

    13時23分に到着すると、店内では2名の先客が空席待ちの状況です。

    先ずは「もりそば(並)」の食券を購入してから従業員の方に渡しました。

    そして、待つ事7分ほどで席が空き、更に待つ事3分ほどでつけ麺が到着です。

    一目見る限りでは、正に「東池袋大勝軒」の名物である「もりそば」の典型的なルックスです。

    先ずは麺を食べてみると、若干多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、グルテン化した小麦粉の風味と弾力を見事に兼ね備えています。

    次にスープを飲んでみると、調味料で与えた甘辛酸が何れも強めに効いていて、出汁からは調味料に負けじと魚介節の風味が舌に鮮明に伝わります。

    そして、麺をスープに漬けて食べてみると、スープの味わいが舌に存分に伝わると共に、スープの熱を帯びる事で麺の甘味が輪郭を鮮明に現します。

    次にチャーシューを食べてみると、脂身の少ない豚腿肉の煮豚が若干薄めにスライスされています。

    肉質は醤油ダレで適度に味付けされていて、噛み締めると歯応えに赤身の弾力を感じると共に、豚肉の素朴な味わいが舌に至って素直に伝わります。

    そして、最後にスープ割にしてから飲んでみると、甘辛酸が一気に収まりつつも出汁に含まれる豚骨の重厚な味わいが舌に極めて濃密に伝わります。

    最初は乾物魚介リッチな出汁かと思いきや、スープ割にすると甘辛酸によるマスキングが解ける事で途端に動物リッチな出汁である事が分かります。

    食べ終えた感想ですが、今まで戴いた「もりそば」の中ではトップクラスに位置するほど徹底的に研き上げられた味わいでした。

    ただ、スープ割にした後の味わいから想像すると、私個人的には寧ろ「中華そば」で食べた方が一段と美味しく感じる様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「中華そば」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。