• 特製牡蠣塩(1000円)

  • 2022年11月27日(日)

    一昨日は24日にオープンしたばかりであるこちらの店を初訪問。

    こちらは「Soupmen」の創業者である「小松崎敏」氏が中野坂上に開業した「むかん」の2号店です。

    尚、こちらも1号店と同様にネットでの事前予約制となっています。

    因みに、メニューは「特製牡蠣塩」と「ビール」のみと言う一切悩む必要のない構成となっています(笑)

    早速「特製牡蠣塩」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事20分ほどでラーメンが到着です。

    一見すると「Soupmen」の「牡蠣塩」に似てはいるものの、麺は「Soupmen」で使われていた中細麺から太平打ち麺に変更されています。

    先ずはスープを飲んでみると、適度でいて丸みを帯びたタレの塩味と共に、牡蠣から抽出されたエキスの濃厚な旨味が口の中に広がります。

    出汁は当然牡蠣が主体と思われますが、自ら味わう限りでは鶏や昆布の旨味が牡蠣の背後で味わいにさり気なく厚みを与えている印象です。

    また、チャーシューの上に盛られた牡蠣とキノコのアヒージョが牡蠣の旨味を補強すると共にニンニクの風味や脂質のコクを与えています。

    因みに、アヒージョに使われた油はオリーブオイルと思いきや、自ら味わう限りでは寧ろクセの少ない植物油が主体である様な気がします。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると靱やかな弾力と共に仄かな小麦の風味を感じます。

    そして、麺にはスープや油分が潤沢に絡み込み、小麦の甘味に牡蠣の旨味や脂質のコクが重なる事で味わいに重厚な深みが生み出されます。

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理で結構レア寄りに仕上げられた豚肩ロースがスライサーで極めて薄めに削ぎ落とされています。

    肉質は赤身の瑞々しい食感を保っていて、噛み締めると若干深めに染みた醤油ダレの風味と共に上品な肉質の旨味が舌に素直に伝わります。

    次に味玉を食べてみると、半熟の黄身はゼリー状に仕上げられていて、尚且つ魚介の効いた和出汁が黄身の旨味を鮮明に映し出しています。

    そして、一通り味わった上で改めてスープを飲んでみると、バラ海苔から磯の風味が徐々に移る事で味わいに次第と膨らみが増す印象です。

    一方、辛味噌は大半がニンニクで占められていて、3分の1程度混ぜただけでニンニクの風味が増すと共に牡蠣の気配が一挙に姿を潜めます。

    最後に葡萄山椒を入れると、味わいに清涼感が加わるものの、私個人的には辛味噌を溶く前に加えた方が一段と効果的である様に感じます。

    食べ終えた感想ですが、端的に言うと「Soupmen」で食べた「牡蠣塩」に比べて味わいが飛躍的にレベルアップしている印象を抱きました。

    牡蠣の旨味やニンニクの風味が以前よりも密度を増していて、敢えて太平打ち麺と組み合わせるのも納得の行く極めて力強い味わいでした。

    ただ、強いて不満点を挙げるならば、私個人的には辛味噌のトッピングは無くても良い様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は敢えて辛味噌を溶かす事なく葡萄山椒を入れた場合の味わいを今一度確かめてみたいと思います。

    ご馳走さまでした。