帰り道、港町で海鮮食いそこねてふらりと寄ったPA。
規模感的に売店だけかもなぁと施設に入ると、一画が食堂となっていた。
とりあえず食っていくか。でもPA食堂のラーメンかぁ、腹に入りゃいいと思って食うしかないか。なんて思いながら食券機に並ぶと、聞こえてきたんです。
小気味よく響く中華鍋の音が。
驚き振り返ると、PAの食堂によくいるようなお姉様方が並んで鍋を振るっている。炎を上げながら。
これはもしかするかもしれない。こちらも本気にならなければならない。
事情あってスタミナラーメンは食えないタイミング、ここは野菜味噌でいきましょう。
着丼。表面には乳化したスープの様子が伺える。これは強者の面構えだ。
一口。美味い。これはいいぞ。
濃すぎず、しかし薄からず、味噌が確かに感じて、香ばしく、スタミナもあり、旨味もある。
やわらかくもエネルギッシュな、中華屋の味噌ラーメンの一番美味いやつの味。これは出会ってしまった。
野菜炒めはもちろんバッチリ炒め上がっていて、ジャキっと熱くて香ばしい最高の仕上がり。
そして麺。これどっかに頼んで作ってる?コシが強くてスープにマッチしたちゃんと美味い麺だ。ほんとにPA?SAでも、むしろ都内でもこの仕上がりは滅多にない。
他メニューを見る限り炒め物をメインとした中華食堂で、PAらしくそばうどんもあるものの並ぶPOPはすべて中華。誰が企画したのか、内容には全く妥協がなく、通える位置なら通いたくなるくらいの本物の美味しさがそこにはあった。
また福島に行く際には是非に寄りたい。オススメです。