• 肉そば(790円)

  • 赤羽の本店Webからの取り寄せ。前回の「比内鶏肉そば」から半月おいての一杯。

    店主の伯父が秋田で創業した味と屋号を受け継ぐ。赤羽はまだ10年だが、父の店は15年、伯父の店は30年間煮干そばを提供する煮干系の先駆者一族。

    店主自ら九十九里の浜に出向き、直接買い付けをする煮干。1人前に80gも使用するといわれる。

    よく煮干が香るスープは、意外なほど優しい味付け。麺の湯切りが甘かったかと一瞬思い返したが、それは無い。見た目どおりにカエシが少なめのスープ。煮干自体が持つ塩味に少しカエシで力添えした程度。

    ニボ感はしっかりしており、苦味やエグ味も皆無ではない。程良く活かされており、敏腕の煮干の使い手らしい。

    スープは他店では見かけないほど量が少ない。実店舗では+100円の別料金で「スープ増し」のオプションがあるほど。

    自家製の麺はかなり食感硬めのパッツン麺。ザクザクポキポキの個性派麺。すすりやすく喉越しも良い。茹で前140gとやや多め。

    豚バラ肉のチャーシューが4枚。サイズ小さめで味付けも控えめだが、食感はしっかりタイプで食べ応えはある。脂身はトロッとしていてうまい。

    ザク麺をズルズルすすり、少なめのスープを飲み、口中にニボ感を残して完汁完食。完成度の高い直球煮干そばだった。ご馳走さま。